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「娘の命を軽視している」黒塗り報告書に憤り…“女子中学生 いじめで自殺” 札幌市教委の発表から一夜―両親が手記公表 【約3000字 全文掲載】

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公表された女子中学生の写真(小学4年生のころ、加工は遺族側)

公表された女子中学生の写真(小学4年生のころ、加工は遺族側)

 札幌市教育委員会が12月21日、市立中学校1年の女子生徒が2年前にいじめで自殺したと発表したことを受け、両親が翌22日、代理人の弁護士を通じて手記を公表しました。

 市教委の報告書には暴力行為が黒塗りにされていると指摘。「娘の命を軽視している。実名遺書を書いた娘の気持ちを思うと、憤りを覚え嘆き悲しんでいます」と不快感をあらわにしました。

 さらに「加害者に対し、怒りが止まらない」と憤りがつづられています。

 弁護士が札幌市内で開いた会見で一部削除した部分をのぞき、約3000字に及ぶ手記の全文を掲載します。

はじめに

自殺した女子中学生の両親の手記

自殺した女子中学生の両親の手記

昨日の報道等で「仲間はずれ、無視される」という内容でのいじめ扱いとされているが実際は、たたかれる蹴られる、その他の行為(暴力行為合む)についても、報告書では記載されており、法で示されているいじめの定義に記載されていないからという理由で市教委の方で黒塗りで伏せられていることを周知したい。

また、一部の暴力行為として警察では触法事件としている。

報道内容で長短の制限があると思うが、いじめの内容が仲間はずれ、無視される」だけでない事を強調したい。

以下、項目に起こして細部の心境を伝えたいと思います。

1.加害者に対して

娘は、家では明るく自ら笑いをとり家族を笑顔にさせてくれる存在でした。また気がきく子で進んで手伝いを行う優しい子でした。学校生活でも家と同様に明るい、率先して行動する、勉強ができるといった言葉を耳にした。

そんな娘をいじめの的にした加害者に対し、怒りが止まらない。

第3者調査委員の聴取では、保護者含めお互いになすりつけたりと、とても反省している様子がないと言うか、娘の命を軽視していると言うか、実名を上げ遺書を書いた娘の気持ちを思うと、憤りを覚え嘆き悲しんでいます。

2.担任及び教師(小学校)に対して

子供達が頼るとこは先生であって、その先生がSOSを聞き流すとは教員の資質としてどうなのでしょうか?いじめを訴えても対応してくれなかった娘はどんな気持ちだったのか?

自殺(未遂)の意図があった行為に対し、娘の気持ちに触れず学校設備の鍵を壊した事に相当怒られたとも後でわかったが、これについては、児童の命より鍵を壊した事に怒鳴りちらした教師に対して強い口調でノートに記していた。

自殺しようとした行為が、すでに重大事態の対象だと思うが、個々の教師は法で示すいじめの定義や市基本方針を理解していたとは到底思えない。


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