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旭川市のいじめ問題をめぐる報告書が流出か "黒塗り前"の非公開情報も明らかに…遺族は弁護士通じ市教委に"抗議" 旭川市

事件・事故 社会 友だち追加
亡くなった広瀬爽彩さん(遺族提供)

亡くなった広瀬爽彩さん(遺族提供)

 北海道旭川市で2021年に凍死した広瀬爽彩さんの"いじめ問題"をめぐり、遺族の意向で一部の情報を黒塗りして非公開としていた調査報告書ですが、10月6日、黒塗りされていない資料が流出した疑いがあることがわかりました。

 また、10月3日には野村パターソン和孝旭川市議がX(旧Twitter)で「流出した旭川女子凍死事件の黒塗りでない報告書を入手しました」と投稿したほか、10月5日の旭川市議会では別の議員から「マスキングがない資料を見たから詳細を聞きたい」といった旨の質問があったことも明らかになりました。

 今回流出が疑われている資料は、2021年3月、旭川市の公園で当時中学2年生の広瀬爽彩さんが凍死した問題で、第三者委員会が作成した調査報告書です。

 この報告書は市教育委員会が遺族と協議したうえで個人情報などが黒塗りされたうえで2022年9月に公表されていました。

旭川市教育委員会

旭川市教育委員会

 市教育委員会によりますと、黒塗りしていない調査報告書は市教育委員会が1部原本を保管していて、コピーしたものを文科省、道教育委員会、旭川市教育委員会の幹部、旭川市長、遺族に配布していました。

 各所の保管状況は確認中ですが、市教育委員会では鍵のかかる机で管理していて一般職員などが触るのは難しい状況だったということです。

 市教育委員会は引き続き流出の経緯について調査を進めています。

 一方、遺族は弁護士を通じ、今回の件について「爽彩さんの尊厳を傷つける行為であり、断じて容認できないもの」とし、10月5日に流出経緯の調査確認を求める要望書を市教育委員会に提出しています。

 さらに、報告書の持ち出し・複写・職務上の秘密漏示は、いずれも刑罰法規に触れる違法行為であることを強調するとともに、弁護側は関係者に対する刑事訴追を強く求めていく方針です。