7人育てるラーメン店経営ママ「子どもたちが一番の理解者」きょうだいで助け合ってやりたいことを応援「多くの人と触れ合い前を向けるように」【ママドキュ】
最初の取材から3年。麻美ママのラーメン屋さんは海沿いにお引っ越ししたのですが…。
お店の真裏が、インバウンドに大人気の撮影スポットなんです。
お店も海外からのお客さんで連日大繁盛。
そんなお店を支えているのは、やっぱり子どもたち。
三男の藍くんは盛り付けをお手伝い。五男の芯くんは麺をゆでていました。うまくゆでるコツは「湯切りをちゃんとする」と芯くん。
末っ子・海音ちゃんもしっかり者のお姉さんに成長していました。
今の麻美さんの原動力になっていることがあると、自宅へ連れて行ってくれました。
結婚し、離れて暮らしていた長女・未憂さん、2年前、25歳の若さで他界。
それは突然の出来事でした。
自宅で自ら命を絶ってしまったのです。
仕事でうまくいかないことが続き、気分が落ち込みがちになっていた未憂さん。些細な夫婦喧嘩が引き金になったのではないかと、未憂さんの夫から聞かされました。
離れていても毎日のように連絡を取っていた母と娘。
「私のごはんは、彼女は油淋鶏が大好きで、嫁いでから結構毎日レシピを送っていました」と麻美ママ。
当時の未憂さんとのLINEには「ちょうど家にほうれん草と鶏肉あるから作ってみるかも。参考になります!」と、2人のやりとりが残っていました。
「困ったとか、弱音を吐けるような母親だったらもうちょっと違ったのかなとか。後からいろいろ考えるとやってあげられた事ってもっといっぱいあった」と後悔ばかりが浮かび、娘の後を追うことも頭をよぎったといいます。
「泣いたり悲しんだりするのはすごく簡単なんですけど、それを娘は絶対喜んでないから。それよりも、毎日楽しく自分勝手に生きてる私の方がきっと娘も母らしいと思って上から見ているんじゃないか」と麻美ママ。
この1年は、子育てとお店を両立しながらイベントにも出展し、たくさんの人と触れ合うことで少しずつ前を向けるようになったそうです。
「私自身が幸せに生きていけるように頑張って生きていこうって思うし、それが娘に対しての弔いかな」
乗り越えることはできなくても、悲しみと共に生きる麻美さんです。