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アートで街と暮らしに彩りを添えるミューラルアートカンパニー 「JAPAN AX PROJECT」山田真史さん #BOSSTALK

道内経済 友だち追加

JR札幌駅南口の壁画が「観光名所」に 人を呼び込む効果も

2024年 新篠津村に北海道最大級の壁画を制作  Artist/unomori

2024年 新篠津村に北海道最大級の壁画を制作 Artist/unomori

――思い出深いプロジェクトは?

「石狩管内新篠津村役場からご依頼があって、村内の米倉庫の壁画を描きました。その前にある広場でお祭りとして、壁画のライブペインティングを行い、村長をはじめ、地域の人がビールを飲んで盛り上がりました。村の一つの場所を作り、自分たちもその一員になれた。壁画って人を集わせる効果もあると言われていて、そういう場所が新篠津村に作れたのはプロジェクトとして良かったと思います」
――今、力を入れて取り組まれていることは?
「JR札幌駅(南口の再開発工事エリア)に去年、幅約100メートルの壁画を描きました。無機質な工事の仮囲いにアートが描かれ、通りかかる人が『この道を通るのが楽しくなったよ』と言ってくださいました。壁画が札幌の観光名所のように取り上げられました。いろいろな地域に大きな壁画を描いて新たな観光名所を作る―。新しい人流の作り方として壁画を活用したいと思っています」
――あの壁画は山田さんにとって挑戦でしたか。
「駅のすぐ横のパブリックな場所に壁画のある地域は全国でもなくて、さらに日本最大級の幅約100メートル。制作がまだ暑い時期で、人通りがあり、けが人が出ないよう気遣い、チャレンジというか、非常に大変でしたね」
――道外のアーティストが描いており、なぜ、北海道の人に任せられないのかと残念でした。しかし、山田さんたちがアートを求める人とアーティストをつなぐ仕事をしたと知って良かったと思います。
「北海道のアーティストの育成に向け、北海道にアーティストが集まる環境づくりをしたいので、世界で活躍し、実力のあるアーティストを連れてきました。」

親の幸せは子どもの幸せ」 夢は子育て中の親が楽しめるサービスの提供

2024年 札幌駅南口に日本最大級となる約100mの壁画を制作

2024年 札幌駅南口に日本最大級となる約100mの壁画を制作

――北海道という土地を生かした展開はありますか。

「北海道って良い場所がたくさんありますが、行く理由がなかったり、行く理由が一つだけだったりすると、(わざわざ空路で)2、3時間かけていくのかとなります。壁画を道内各地に描き、人流が作れれば、もっと人が北海道にやってくる。すべての地域が手を取り合うツールとして、壁画を作れれば良いなと思います。
――今後の夢は?
「子どもが大好きです。子どもを育てる親が幸せなら子どもは幸せだと思います。例えば、壁画やワークショップで親御さんが『今日は一日中、楽しかった』って思っていただく。子育てしている親が幸せになることを念頭に事業づくり、サービスづくりをしていきたいと思います」
――アートが地域をつなぎ、アートが人と人をつなぐ。そういった幸せな未来がアートをコアにできれば良いなと感じました。



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