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誰もが笑顔で輝ける“居場所”を作りたい 「W’s」中野恵美佳さん

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【福祉】障がい者の就労支援などを手掛けてきた「W’s(わっず)」(札幌)は障がいの有無を問わず、平等な社会の実現に向けて事業を展開している。代表取締役の中野恵美佳さんに福祉の世界に飛び込んだ思いと、望まれる福祉のあり方を聞きました。

日本大学理工学部に進学 その後の進路について悩んだ 

日本大学理工学部に進学 その後の進路について悩んだ 

――子どものころはどういうお子さんでしたか。

「東京出身で、中高一貫の女子校に通いました。全く勉強をしなくて成績が悪く、ただ、数学だけできる子どもでした」
――理系に進み、就職はどうされましたか。
「大学の就職活動ではやりたいことが見つからなくて。相続でもめ、仲の良かった親族が距離を置くことがあり、相続で困っている方を助ける仕事なら、興味が持てるかなと思いました。大学4年から、不動産相続コンサルタント会社でアルバイトをし、そのまま就職しました。ただ、毎日、終電まで働き、激務でした。このままでは厳しいと思い、当時、おつき合いしていた方がきっかけとなって、(リクルートの不動産事業」SUUMOの営業職に転職しました」

思わずして飛び込んだ福祉の世界 「この人たちとなら、楽しく仕事ができる」

2018年 株式会社「W’s」の代表取締役に就任

2018年 株式会社「W’s」の代表取締役に就任

――そこはしっくりきましたか?

「転職で札幌に移住しました。当時、SUUMOの営業職は3年くらいで営業マンが入れ替わっており、それを知っている取引先のいくつかの社長さんから『うちに来ないか』と声をかけられました。そのうちの1社の天然木が売りの工務店『渡部製作所』(札幌)に転職しました」
――そこでのお仕事は?
「入社したのは、渡部耕平社長が障がい者福祉にも乗り出すと決めたタイミング。住宅営業だけではなく、福祉事業にも携わりました」
――そこで今の仕事の種になる経験をしたのですね。独立のきっかけは?
「この人たちとだったら、楽しく仕事ができそうと感じており、実は自分で会社をやろうとは考えていませんでした。渡部社長が『福祉事業を、もう一つ会社をつくってやってみよう』と、会社をつくるよう言われ、設立したW’s(わっず)の代表取締役を務めることになりました」
――新しい会社でどんな仕事をしましたか
「渡部製作所のモデルハウスと、就労支援を掛け合わせた『わっずカフェ』を作り、障がい者の方と運営を始めました。農業の就労支援を行う『わっずファーム』も設け、障がい者の方と農薬、化学肥料を一切使わずに、体にやさしいお野菜を育てました」