親孝行?ご褒美?「イマドキ新入社員の初任給」使い道に密着取材!30万円時代に見る若者たちのリアルとは―【追跡】
「アイデアだったり提案を持っている状態なので、お客様が欲しいものを一手二手先を読んで、『これどうですか?』と提案するところとして仕事としてやるのですごくやりがいがあると感じた」
今の仕事を選んだのも祖母の後押しがあったからこそだといいます。
「今(祖父母と)一緒に住んでいて。親が忙しくて家にいないことが結構多くて。祖父母が育ての親的な。本州に行くか地元で本当にやりたいことをやるか迷っていた時期に、祖母から『やりたいことって直感的に思ったならやればいいんじゃない?』と背中を押してもらった」
日本酒が大好きだという祖母の喜ぶ顔が見たいという一心で選ぶこと数十分。
勤務先がデザインに携わった日本酒3点に、おちょこがセットになった商品と、フェイスマスク、ブランケットを購入し、総額5280円。
プレゼントを渡した後、感想を聞くことに。
「ばっちり喜んでました。社会人になってから初めて一緒にお酒を飲むタイミングだった。ものを見せながら伝えることもできて、ちゃんと決意表明もできた。今度は自分がちゃんと関わって、自分の名前として言えるようなものを渡せるように先輩の背中を見ながら頑張りたい」
初任給に込めた“決意” 未来への第一歩
誰にとっても、人生でたった一度の「初任給」。
それをどう使うかは、その人の価値観や感謝の形、そして未来への思いが詰まった選択です。
今回の取材では、「親への感謝」「自分への投資」「祖父母への恩返し」など、多様な使い道に触れることができました。
浮かれて使うでも、節約に走るでもなく、“今を生きる若者たちのバランス感覚”が、そこには表れていました。
あなたは、初任給を何に使いましたか?
今だからこそ思い出してみたい、“あの日の気持ち”です。