【桂田精一容疑者逮捕】知床遊覧船KAZU1沈没事故から2年以上…「一つ進んだが言い訳しないで罪を認めて」被害者家族から要望の声も 北海道
「私が引き受ける前から隔壁はなかった。私としてはJCIさんの検査を受けて、車でいえば車検みたいなもの、それが通っているんで普通に動かしていいもんだと」((事故後、UHBの取材に桂田容疑者))
乗客家族の思いは…
「午前10時です。6人の弁護団が裁判所に向かって行きます、これから裁判の手続きに入ります」(斉藤健太 記者)
2024年7月、一部の乗客家族は桂田容疑者を相手取り、札幌地裁に提訴。
「いまだに誰も事件の責任をとっていない。家族はいまだに怒りに打ち震えている」(原告弁護団 山田廣 弁護士)
事故から2年以上経った18日、桂田容疑者逮捕。運航会社の元従業員は。
「人の命を預かってるっていう姿勢ではないよね。楽しんでもらって喜んでもらう、そういう心の中身がなかった。捕まって当たり前だ」(知床遊覧船の元従業員)
海上保安本部は桂田容疑者の認否を明らかにしていません。
逮捕の報告を受けて被害者の家族は―
母親とともに観光船に乗っていた当時7歳の男の子。2人の行方はいまも分かっていません。北海道帯広市の男性は2人の帰りをいまも待ち続けています。
「誰も何の責任も取っていない。(桂田容疑者からは)謝罪もないしいつも言い訳ばかりして逃げてばかりで。責任をとらせたい、認めさせたい」(息子と元妻が行方不明の男性、4月)
この2年、直接家族への謝罪一つなかったという桂田容疑者。男性は9月18日、逮捕の連絡を捜査機関から受けたと言います。
「(逮捕の連絡が)突然だったのでびっくりした。 よかったな、やっと逮捕されたんだ。物事が一つ前に進んだと思いました」(息子と元妻が行方不明の男性)
死者20人、行方不明者6人の事故からまもなく2年5か月…。ずさんな安全管理の責任を問われることになった桂田容疑者へ求めるものは。
「 言い訳しないで自分の罪を認めてほしい。できるだけ重い刑罰を与えてほしい」(息子と元妻が行方不明の男性)