鈴木知事らが国に『クマ対策強化』を緊急要請…クマによる人身被害は過去最多ペース ”財政支援”だけでなく”駆除の必要性”への国民理解も求める

男子大学生がクマに襲われた大千軒岳（北海道福島町）

　人がクマに襲われるなどの被害が過去最多ペースとなる中、鈴木直道知事らが11月13日、国にクマ対策の強化を緊急要請しました。

　11月13日午前、鈴木知事は岩手県の達増拓也知事らと環境省と農林水産省を訪れ、クマの出没抑制対策の財源確保などを要望しました。

　「住宅街や学校などで出没が相次ぎ、市街地やその周辺で人身事故が発生。人命への危機が差し迫った状況にある」(達増 拓也 知事)

　緊急要請したのは「北海道東北地方知事会」で、現在はシカやイノシシだけが指定されている「指定管理鳥獣」にクマを追加指定し捕獲などへの財政支援を求めたほか、駆除への批判が起きていることに対し、捕獲の必要性への理解を国民に伝えることを求めました。

　「日本の(クマによる)農業被害の60％が北海道という地域の実情を伝えた」(鈴木 直道 知事)

　国は、事態を重く受け止め地域と連携しながら検討を進めたいとしています。