世界遺産「知床」でガリガリに“痩せこけたクマ” 原因は餌不足…人里には“体重320キロ”の巨体現る いったい何が
ガリガリに痩せこけた1頭のクマ。2023年9月、世界遺産・知床で船の上から撮影された映像です。海岸の岩場をうろつき、何かを探しているようにも見えます。撮影した写真家は。
「あんなに痩せているクマは、初めて見たので悲しくなった。サケの遡上がなかったためなのか、弱い個体だったのか。餌の競争に負けて取れなかったのか、病気なのか詳しい状況はわからないが、餌を探すような様子が気の毒に見えた」(写真家 齋藤 一馬さん)
痩せこけている原因は何なのでしょうか。クマの生態に詳しい専門家は。
「餌が少ない。夏から秋にかけてドングリがない。サケやマスが上がらない川がある。餌を食べることができないクマが、人里の出没につながっている」(北海道大学大学院獣医学研究科 坪田 敏男 教授)