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【傍聴記録】「娘は快楽のために殺されたとしか思えない」憤る遺族…女子大学生嘱託殺人事件 被害者の両親が"意見陳述"

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検察「全ての可能性を奪ったのは悪質で非難に値する」

 検察は小野被告の犯行について下記のように指摘しました。

 ・小野被告は犯行当時、抑うつ状態であった可能性は否定できないとしても、うつ病を発症するには至っておらず、被害女性に飲ませる睡眠薬などの効果を強くさせるために事前に酒を購入するなど合理的かつ計画的な犯行であり、完全責任能力を有していた。

 ・小野被告はSNS上であたかも殺人の経験があるかのように装い、被害者の嘱託殺人の意思を強めさせ、自殺を思いとどまらせることができたのに、理由を確認せず犯行におよび、全ての可能性を奪ったのは悪質で非難に値する。

検察 懲役9年を求刑…弁護人「執行猶予付きの判決を」

 検察は小野被告に対し懲役9年を求刑しました。
 
 一方、弁護人は小野被告は犯行当時、心神耗弱の状態で計画的なものではなく、被害者女性の強い思いに流されて犯行に及んだとし、執行猶予付きの判決を求めました。

小野被告の最終陳述は…

 公判の最後に裁判長から促された最終陳述で小野被告は…

 「家族の皆さん、このタイミングで申し訳ありません。大切な娘さんを奪うことになり申し訳ございません。今後何年か分かりませんが墓前に行って頭を下げるつもりです」と被害者に向かって頭を下げました。

  判決は9月22日に言い渡される予定です。