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【傍聴記録】「娘は快楽のために殺されたとしか思えない」憤る遺族…女子大学生嘱託殺人事件 被害者の両親が"意見陳述"

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法廷での小野被告(8月31日の初公判)

法廷での小野被告(8月31日の初公判)

 怒りを募らせ、声を震わせます。

 父親:「犯人はネットで『人の役に立てた』と書きました。勘違いも甚だしいです」

 父親:「娘に『死にたい』と言われても止めるべきだった。まだ娘が生きてたら、悪いなりにもうまくやってたと思います。娘を返してほしかった」

 父親:「犯人は、娘の仏壇の前に手をついて謝ってほしいです。『殺したい』と思うほど怒りでいっぱいです」

母親の意見陳述「命さえ奪わなければやり直せた」「厳罰に処してほしい」

 そして、被害者の母親も代理人を通じて意見陳述を行いました。

 母親:「娘は優しい子でした。変わったところもあったけれど、絶対に人を傷つけない子でした。成績がよく、希望の大学に行けた娘を自慢に思っていました。大学1年生の時に友達と上手くいかなかったときもあり、泣きながら私に電話した時もありましたが、その時も授業を投げだしませんでした」

 勉強に励み、希望の大学進学後も努力を続けていたという被害者。

 母親:娘が『死にたい』と思ったのは、一時の気の迷いだと思います。娘は、事件直前まで歯科医院に通っていました。『死にたい』と本当に思っていれば、歯科医院にも通わないはずです。『死にたい」は誰もが一回は思うことがあるはずです」



 

小野被告

小野被告

 小野被告の事件当時に対し、疑問を投げかけます。

 母親:「『自分はアスペルガーだから、思ったことを全部話してしまうんだ』と娘は言っていました。犯人は、娘は死にたい理由を何も話していなかったと言っていました。娘が何も話していないなんて、ありえません。死にたい理由を聞いていないなんてうそだと思います。理由を聞かずに殺すなんてありえません」

 母親は怒りを募らせます。

 母親:「娘を生かしておいてほしかった。年長者なら『とりあえず生きなさい』と言ってほしかった。犯人は人を殺したかったのでは?知人に娘を殺したことを話すのは、自慢しているように思えた」

 そして、事件後の生活について語ります。

 母親:「事件後、私たちの生活は一変しました。ネットには娘が『ヤングケアラーだ、大学でいじめられていただ』あることないことを書かれました。私たちは、噂に反論できず、耐えるしかありません」

 母親:「私たち家族は、犯人にめちゃくちゃにされました。命さえ奪わなければ、やり直せた。嘱託殺人は軽い罪だから、と思われていては許せない。厳罰に処してほしい」

 小野被告は表情を変えることなく、伏し目がちに両親の意見陳述を聞いていました。


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