ネイルサロンから出発…"事業多角化" 美容にとどまらず保育や児童発達支援も「メルヴェ」佐藤麻紀さん #BOSSTALK
女性社員が9割…「人の喜びが私の原動力」

スタッフの成長が自分の"喜び"に
――「喜んでもらいたい」という思いが原動力に?
「人が喜ぶこと」が自分に返ってくると思っています。スタッフの成長が自分の喜びにつながっている、子育てのような感じですね。
17年勤めているスタッフもいるので、そのスタッフが部下や新入社員に尊敬されている姿を見ると、自分を褒めてもらう以上に嬉しさを感じます。人の喜びが私の原動力だと再確認させていただいています。
――女性が多い職場だからこそできることは?
中学・高校と女子校だったので、女性の扱い方を小さいころから学んでいました。
女性は褒めるとすごく喜んでくれる。私自身も女性なので、自分がしてほしいことを相手にしてあげれば、まずは気持ちを掴めるかなと。
女性経営者ということで、細やかな気配りができたからこそ、女性社員がついてきてくれたのかなと思っています。
「常に全力で楽しむこと」家庭も仕事も同じスタンス

「家族も社員も変わらず、常に全力で楽しむことを大切に」
――SNSを拝見すると"家族への愛"がひしひしと感じます。
家族も社員も変わらず、常に全力で楽しむことを大事にしています。私は3人の子どもの母親ですが、楽しんでいる姿を見せることが子育てにおいても、従業員にとっても共通して大切ですね。
子ども食堂もやっているので、子どもたちを手伝わせたり、従業員とのコミュニケーションを保ちながら、みんなで一体となり楽しく過ごすことに力をいれています。
――率先して楽しまれている感がありますよね。
体育会系なんでしょうね。子どもには普通と違うと言われます。一番に楽しんでいるのは、私かもしれませんね。
私は基本スタッフの声で動くことが多いですね。スタッフがチャレンジしてみたいと声を上げれば、スタッフを動かすことからはじめます。収益をみて、できるようだったらなんでもトライさせる環境にあるとは思います。
「自分で答えを出さない」…"親の感覚"でスタッフと接する

2023年秋に再生医療とエステを掛け合わせたクリニックを開業
――BOSSとして大事にしていることは?
「自分が答えを出さない」ということです。働く仲間は同じ方向を向いていると思っています。
それぞれが自分の答えを出して、自分で考えて行動できるように教育しています。BOSSというよりは、親という感覚でスタッフと接しています。
自分で考えるチームの方が答えに近づけるのではないかと考えています。スタッフを信じて待つ気持ちです。
――今後チャレンジしたいことは?
エステで、今まで北海道内や札幌のお客様がメインでしたが、2023年秋に再生医療を掛け合わせたクリニックを開業します。
東京をはじめ、インバウンド(訪日外国人客)に目を向け、日本や北海道の良さを広げていきたいと思っています。
――日本の美容は世界で戦う力はありますか?
日本のサービスの質、一つ一つの品質の良さは、韓国に劣らない。良い素材がたくさんあります。
そこを打ち出していけば、世界に日本を広められるのではないかと感じています。
北海道の活性化を目指すボス達と北海道の未来と経営を楽しく真剣に語り合う「BOSS TALK」(ボストーク)。廣岡俊光キャスターがトップの本音に迫ります。