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革新続ける老舗料亭…ベンチャー育ちの4代目が描く"ECサイトや産直旅行"「札樽観光」杉目茂雄さん #BOSSTALK

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 札幌・ススキノの老舗料亭や北海道の郷土料理店を営む札樽観光株式会社。ベンチャー企業育ちの4代目、取締役の杉目茂雄さんに革新を続ける老舗の企業戦略を聞きました。

 札樽観光は昭和24年小樽市で創業。大正4年に建てられた札幌軟石づくりの石倉を改築し、昭和38年から北海道の郷土料理をテーマに札幌ススキノで営業を続ける老舗「きょうど料理亭 杉ノ目」を中心に炉ばた焼きやジンギスカンなど、北海道の味覚を楽しめる飲食店を経営しています。

ススキノの老舗料亭…4代目として家業継ぐワケ

新卒で人材サービス系企業へ。転職でベンチャー企業も経験

新卒で人材サービス系企業へ。転職でベンチャー企業も経験

 北海道の活性化を目指すボス達と北海道の未来と経営を楽しく真剣に語り合う「BOSS TALK」(ボストーク)。トップの本音に迫ります。

――「杉ノ目」といえば北海道では老舗。何代目ですか?
 私で4代目です。小樽で祖父がビアホールを始めたのがスタート。おしるこを提供する純喫茶、キャバレーを営み、今の業態になりました。

――小さなころから跡継ぎを意識しましたか?
 まったくない。兄がいたので、兄が継ぐ前提でした。自由に自分がやりたいことをやる考えで就職活動しました。

 新卒で世界最大手の人材サービス会社に就職。その後ヘッドハンティングの会社に転職しました。

 家業を継ぐきっかけは2つありまして、1つは、会社を継いでいた兄が急死してしまったこと。2つ目は新型コロナの影響。飲食業界全体が大変だった時、同じように厳しい状況でした。

 一方で、私の務め先は、コロナを機に大きく方向転換し、新サービスも立ち上げ非常に好調でした。そのギャップを感じた時に、「家業がこのままだとまずいな」と思いました。

 このまま何もせずに、東京でサラリーマンとして生きいくことも幸せですが、何もせずに家業がつぶれてしまうと後悔するなと思い、一念発起して、会社に「辞めます」と伝え北海道に帰ってきました。

 今考えると、よく決めたなと思います。

――家族の反応は?
 母は何も言われなかったです。そもそも「帰ってこい」とも言われてなかったので。本心がどうかは分かりませんが、東京でサラリーマンとして順風満帆に仕事をしていたので、「帰ってこい」と言いづらかったのではと思っています。


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