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係長や主任を廃止…現場リーダーは挙手制に "コロナ禍"乗り越え体制見直し「石屋製菓」石水創さん #BOSSTALK

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 北海道の代表的銘菓「白い恋人」でおなじみの石屋製菓株式会社。コロナ禍を乗り切り、組織やビジネス戦略の見直しを加速しています。係長や主任を廃止し、現場リーダーを挙手制にするなど新たな制度を導入しました。「日本一失敗できる会社へ」。代表取締役社長の石水創さんに課題や展望を聞きました。

 石屋製菓は1947年札幌市で創業。40年以上にわたり愛され続ける「白い恋人」をはじめ、「美冬」「TSUMUGI」などの銘菓を製造・販売しています。2017年には北海道外初の直営店「ISHIYA G GINZA SIX」をオープンするなど北海道のおいしいお菓子の魅力を全国に発信しています。

"石屋製菓"といえば「白い恋人」と「北海道コンサドーレ札幌」

「白い恋人」など北海道の代表的な銘菓を作り続ける石屋製菓

「白い恋人」など北海道の代表的な銘菓を作り続ける石屋製菓

――石屋製菓と言えば北海道を代表する銘菓製造。そして「北海道コンサドーレ札幌」のオフィシャルトップパートナーですね。
 北海道で初めてのプロスポーツチームが「コンサドーレ札幌」。私の父が立ち上げ時からずっと関わっていましたので、石屋製菓としても私としても、思いはすごく強いです。

 北海道民の誇りのようなプロスポーツチームになったので、すごくうれしいです。

――石水さんで何代目?
 私で4代目。創業者が私の祖父(石水幸安氏)で、2代目が私の父(石水勲氏)です。

 3代目が賞味期限改ざんの不祥事があったときに、北洋銀行から島田俊平さんが3代目として来てくださった。そして、私が2013年から社長をしています。

――創業当時はどのような商売を?
 昭和22年に創業し、政府委託のでんぷん加工場を営んでいました。

 でんぷんの粉を使い、創業の翌年にドロップ製造を始めたのが、お菓子屋さんになったきっかけです。

 最初はスーパーの一角にあるような駄菓子屋さんとしてでした。

――家業がお菓子屋さん。子どもの時、どう認識していましたか?
 小さいころから家には常に「白い恋人」があり、ポテトチップスを同時に食べていました。

 工場にもよく行っていましたね。夏休みにアルバイトしたり、パートのおばちゃんにも可愛がってもらったり。

 父がすごく楽しそうに仕事の話をしてくれたので、小さいころからお菓子屋さんの社長に早くなりたいなと思っていました。

 現場が大好きなんです。今でも現場に出向き、黙々とお菓子作りをしたいという願望はありますね。「白い恋人」の仕込みを極めたいと思うぐらい現場が大好きでしたね。