【泊原発再稼働へ一歩】“全国一高い電気料金”どうなる?「できるだけ早い時期に」北電は下げ幅検討中…「劇的に何割もはないのでは」安全対策の費用指摘の声も_国が地元4町村と知事へ『同意』求める〈北海道〉
全国でも最高水準の北電の電気料金。
泊原発の運転停止に伴い、北電の家庭向けの電気料金はこのように推移してきました。
・2013年 7.73%↑
・2014年 15.33%↑
・2023年 23.22%↑
(※いずれも家庭向け平均)
値上げ前、標準世帯の家庭向け月平均額は5991円でしたが、2025年7月は9413円。約1.6倍にまではね上がっています。
原発の再稼働で、電気料金はどのくらい下がるのか。他の電力会社の例を見てみましょう。
・関西電力(高浜原発) 2.7%↓ 189円
・関西電力(大飯原発) 3.5%↓ 242円
・九州電力(川内・玄海原発) 1.1%↓ 72円
(※いずれも家庭向け 月額)
月額で数十円から数百円程度の値下げ幅にとどまっています。
なぜ大幅な値下げとならないのか?原発コストに詳しい龍谷大学の大島堅一教授に話を聞きました。
・安全対策費(防潮堤など)
・稼働していない間の維持費
これらの費用がかさみ、劇的な値下げができないといいます。
北電は泊原発3号機について、2027年のできるだけ早い時期の再稼働を目指すとしています。
また、再稼働による値下げ幅については2025年中に公表したいとしています。