十勝・帯広の交流拠点 泊まれるカフェ“HOTEL NUPKA“を運営 「十勝シティデザイン」坂口琴美さん #BOSSTALK
世界唯一のばんえい競馬のまち・帯広ならではのツアー「馬車バー」
――宿以外で十勝の魅力を伝える取り組みは?
「十勝の大麦で作ったビールを飲んでもらいたくて、クラフトビールを作りました。商品名は『旅のはじまりのビール』です。また、帯広ではたくさんの馬が飼育されており、ばんえい競馬場にも600頭ほど飼われていますが、地元の人にもあまり知られていません。それで、まちなかを周遊するツアー『馬車バー』を始めました。うちのホテルを出発し、馬車の中でお酒とおつまみを楽しめます。 地元の方も、訪ねてきたお客さまを誘って一緒に利用されることもあります」
――馬とともにある大地を感じられる仕掛けですね。今、力を入れていることは?
「ヌプカの隣に設けたウタリ。いろいろな顔が見える場所にしたくて、昼はレンタルキッチンにしたり、スイングカランサーバーを設置しているので、夜はビールを提供したり。自分のやりたいことを表現できる場所です。まちの人が集まる空間を増やしていくのがライフワークです」
――ヌプカを作って帯広の雰囲気は変わりましたか。
「夜、営業するお店が多い繁華街の中、昼に立ち寄れる場所として浸透し、『まちが変わったね』という声が聞かれるようになりました」
独特な文化こそが人を呼び込む地域の魅力 「文化形成の一助になれば」
――ボスとして、大切にしていることは?
「今は人材不足とされる時代。中でもサービス業や飲食業、観光業は、人離れが激しいと言われていますが、人とのつながりは何よりも財産だと思います。その人にとって何がワクワクできる仕事なのか。ヌプカで働いて過ごす時間に、その人がキラキラできる素材を見いだせるようにしたいと思います」
――身近なところから何かを変えていこうとされていますね。今後は?
「文化は独特であればあるほど、地域の魅力は増します。みんなのやりたいことを形にするのを手伝ったり、文化形成の役割を一部でも担えたりできれば良いですね」
――北海道十勝での仕事はこの先どう広がっていきそうですか。
「そこにあるもので、自分たちのツールを自分たちで生み出していく。地域の魅力の向上に向け、既にあるものに光を当てることを続けていきたいと思います」
――人と人のコミュニケーションを大切にされて、これからもその渦の中心にいらっしゃるのだろうと感じました。