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“誰でも宇宙へ” 気球での宇宙遊覧フライトを実現 「岩谷技研」岩谷圭介さん #BOSSTALK

道内経済 友だち追加

失敗は改善点の宝庫 成功の達成感は足を止め、目をくもらせる

気球による有人宇宙遊覧フライト

気球による有人宇宙遊覧フライト

――あきらめない原動力、モチベーションは何ですか。

「できることをやっているので、できることはできる。成功と思ったら、そこで終わりになる。成功の中にも小さな失敗がいっぱいあり、たくさんの改善点がある。成功の達成感なんていらない。達成感はそこで足を止め、経験や結果に向き合う目をくもらせてしまう。科学的な視点で結果にいかに真摯に向き合うかが極めて重要だと思いまず」
――今、力を入れていることは?
「今年の夏に実際にお客さまを乗せて気球を飛ばします。お客さまとパイロットの2人乗り。装置は上に大きな気球を付け、全体で50メートルくらい。上がっていくと、ひょろ長い形の気球がパンパンの丸い形に変わる。2時間かけて上空に行き、ガスを少し抜いて降りてくる。全体のフライト時間は4~6時間です。気球の名前を募集しました。プロジェクトは風船から始まり、風船で宇宙を見たいことから4月、『かざぶね』に決めました」
――プロジェクト、ビジネスを大きくする中で、ボスとして大切にしていることは?
「100人近い社員全員で、得られた結果を共有すること。二つ目は形にしてこそ価値があるということ。いろいろと試して、結果をもとに成長してチームで形にする、成し遂げることを大事にしています」

人類に役立てる技術を作り続けることが会社の存在意義

人類に役立てる技術を作り続けることが会社の存在意義

人類に役立てる技術を作り続けることが会社の存在意義

――今後の北海道との関わり方をどういうふうに考えていますか。

「気球は北海道が一番飛ばしやすい。最近の大型の気球はすべて北海道で上げており、今後、有人の気球を飛ばすのも、北海道がメーンになるでしょう」
――岩谷技研として、岩谷さんとして、どういう存在でありたいですか。
「必要とされない会社は存在する価値がないので、必要とされ続けないといけない。高度20キロ超えると、宇宙と同じ環境になる(高度の指標)アームストロングリミットがある。(それ以上の高度で着る)宇宙装備の技術は持っています。上空に上がって通信をしたり、そこで人が生き続けられる環境を作ったりする技術も開発しています。民間でも国でも宇宙船を作る流れができています。宇宙機、ロケットに使える技術があり、地域、国、ひいては人類全体に役立てる技術を作り続けることこそ会社が存在する意味だと思います」。