【止まらない値上げ】コンビニで唐揚げも“ぜいたく”に?『ピアノ教室』から『お墓』まで…北海道民を直撃する“値上げの波”のリアル
今は年金暮らしだという男性は…。
「一番はスキー場。スキーよくやるから、リフト券がべらぼうに上がっちゃって。シーズン券を買ってるんだけど、去年45000円だったのが、今年59000円に」
「(Q:めちゃくちゃ上がってませんか?)めちゃくちゃ上がってる。びっくり。リフトの一日券もかなり上がってるし、他のスキー場は高くて行けない」
「(Q:シーズン券買ったのはどこのスキー場?)札幌国際スキー場。比較的安い」(いずれも男性)
長年の趣味のクロスカントリースキー。体が動く限りは続けたいと思う反面、これ以上の値上げは厳しいと嘆きます。
「(Q:値上げの理由って?)想像するしかないんだけど、全体的に値上がっている。スキーの場合は、海外から来た人が日本のスキー場は安いっていうので、そっちに合わせてる(のではないか)」(男性)
札幌国際スキー場に取材をすると、男性が購入したと思われるシーズン券は昨シーズンから1万円の値上がり。
また、リフトの一日利用券は800円値上がりしていました。その理由は…?
「安全確保のための整備。維持管理費用が上がっているのは間違いない」(札幌国際スキー場 若山昌章さん)
例えば、ゲレンデの整備を行う、いわゆる「圧雪車」。前回購入した時に比べて、1.5倍ほど値上がりしたと言います。
「1台買うと10年使う。10年使ったら更新する。5台あるのでだいたい2年に1回くらい
(新車を買う)。台数減らすことによってどうなるかというと、ゲレンデの整備時間が間に合わなくなる」
「(Q:必ずかかるお金が今シーズン爆上がりした?)そうですね」(いずれも若山さん)
さらに、動かす為の燃料はもちろん、圧雪車の足の部分の金属の値上がりもかなり負担になっているそう。
「今年壊れたものがここにあります。これ全部壊れた物」(若山さん)
圧雪車ひとつとっても、これだけの負担増。さらにリフトの部品など、上げればきりがないと言います。
「お客さまの命を預かっている商売というか、サービス提供なので。きちんとした物を買って整備して維持管理するのが鉄則」(いずれも若山さん)