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観光コンサルティングと北海道の未来をつくる人材育成プログラムを手掛ける 「右腕カンパニー」大湊亮輔さん #BOSSTALK

道内経済 コラム・特集 友だち追加

「自分が動くのが何より重要」 気づいた学生は大きく成長する

2021年 一般社団法人「Ezofrogs」を立ち上げた

2021年 一般社団法人「Ezofrogs」を立ち上げた

――エゾフロッグスに参加された学生さんを見て、成長や変化を感じますか。

最初から起業したい子もいますが、自分のやりたいことを見つけたい子もいる。最初、目立たなかった子がこのプログラムの中で自分が動くと周りが変わる。だれかの責任にするのではなくて、自分が動くのが何よりも重要だって気づいた子は発言と言動がみるみる変わってくる。場を引っ張るリーダーになっていく子たちを見ると、自分たちのやっている意義、意味をあらためて実感します。
――そういった子が社会に出て実際に活躍されている例はありますか。
1人は当時、大学2年で英文科に通っていて、日本人がもっと英語を話せる社会にしたいと(いう目標がありました)。話せないのは恥ずかしい感情からではないか―というのが彼の説で、恥ずかしい感情を司る脳を研究したいと、一念発起し北大に編入しました。編入はすごく狭き門。今は北大の大学院生です。(もう一人は)当時、小樽の大学の1年だった女の子で、出身は稚内で(実家は)昆布漁師でした。電車から砂浜に打ち上げられる昆布を見て、もったいなくて解消できるビジネスをしたいと考え、大学の研究者とつながりました。牛から出るメタンガスは温室効果ガスとして注目されており、昆布を使って、牛から出るメタンガスを抑制する飼料添加物を作って、温暖化抑制と、昆布漁師の稼ぎを増やす事業をやりたいと昨年、大学生起業家になりました。

心掛けているのは「だれよりも挑戦し、高いハードルを乗り越える」姿勢

「だれよりも挑戦し、高いハードルを乗り越える」

「だれよりも挑戦し、高いハードルを乗り越える」

――ボスとして大切にしていることを聞かせてください。

人材育成で、こうあるべきだって話をする中で、言葉に説得力を持たせたいと思います。自分自身がだれよりも挑戦している、高いハードルを乗り越えようとしている―。そういう姿勢でありたいと思い、安定を模索するよりは、あえて不安定という言い方は変かもしれないですが、今までできてないことをやれるようにしたいって、常に気をつけています。
――北海道で事業をされている意味、意義をどうお感じになっていますか。
スタートアップ社、起業する数はやはり東京が圧倒的に多いです。アカデミアの最高峰も東京にあります。良い研究をしたい、良い事業をしたい、良い人に恵まれたいとなると、大体、関東に行ってしまう。全く同じものを北海道につくられるとは思わないけれど、北海道でも札幌でも高いレベルの研究ができ、それを支えるコミュニティがあると言える方が北海道はより魅力的になっていく。北海道から、そういった(優秀な)子が生まれていくと思う。(その実現に向け)同志というか、コミュニティづくりを積極的にしていくのが今、一番の願いです。
――その先の未来はどういうふうに描いていらっしゃいますか。
北海道らしい人たちがどんどん世界で羽ばたき、どんどん問題を解決する。社会課題先進地域と言われる北海道だからこそ、課題に向き合いながら幸せそうに生きている。そんな社会をつくられたらいいなと思っています。 


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