二人“らしい”世界に一つだけのウエディングをプロデュース 「COCOSTYLE」荒井さやかさん #BOSSTALK
スタッフ20人は全国各地でリモートで仕事 道内在住は5人ほど
――働いている方は道内に限らない?
「そうです。全国各地に一緒に働いているメンバーが20人います」
――全国各地ですか。
「はい。北海道に住んでいるのは5人くらい」
――それぞれの仕事をそれぞれの場所でやって、一つのウエディングを作るやり方?
「うちのメンバーには子育て中のママさんも多いです。例えば、だんなさんの転勤とか家庭の事情とか(仕事を続けられなくなる理由があっても)、仕事はやっぱり手段として、ちゃんと活用していこうね、私たちは、どう生きていきたいか―で集まったメンバーだもんねって伝えています」
互いの感情の特性を知り合って能力を引き出し、作り上げる良い仕事
――会社で取り組まれることで、力を入れていることは?
「フルリモートでやると、肌感で感じられる情報がやっぱり少ないので、気づいたらモヤモヤが溜まって具合が悪くなることがあり、こまめに声を掛け合うとか、そういうコミュニケーションツールでやり取りはしても、どうしても難しい。うちのチームで取り入れている方法はEQ(感情知性)。お互いがどういう感情の特性を持っているかを理解する。ほめられないとテンションが上がらないタイプですとか、指示を受けた方が才能を発揮するとか。ちなみに私は意外と繊細。結構、豪快に見えるのですけど、『本当はあの人、私のこと嫌いなのじゃないかな』とか『本当はすごく腹立っていのだろうな』とか、勝手に妄想しちゃうところがあって。こういう特性をお互いに共有し合えれば、苦手なことは苦手って言っていいし、嫌なことは嫌でいいと思う。だけど、パズルのピースのように支え合っていけます。凸と凹で。それをうまく組み合わせていった先に良い仕事ってあるじゃないって伝えていますね」
挙式から始まる2人の人生 自然など、道内各地のすばらしい場所を式場に
――すごく共感します。拠点の北海道との関わりはどういうふうに考えていますか。
「結婚式って最高のイベントだと思っています。どういった点で最高かというと、その2人の始まりの場所になるのです。北海道って本当に良いところがいっぱいあって。フリープランナーなので、結婚式場じゃないところでも結婚式ができる。結婚式場じゃないところが今日を機に2人の思い出の場所になる。来てくれたゲストも2人がいたから、この場所を知れた。こんな良いところがあるのだねって。こんなおいしい食べ物、ここで食べられるのだねって。またいつか帰って来よう―(という気持ち)がお店にとっても、事業者さんにとっても、生涯顧客化につながるきっかけになると思うのですね。だからこそ、北海道全域を相手に良いところを2人の思い出の場所にして差し上げたい。事業者さんの思いと熱意と、2人の夢をつないであげたいって思っているので」
――そうか、2人の思い出の場所でやる必要ないですよね。今日から思い出にしていこうという場所が北海道には自然も含めてたくさんある。
「そうです。北海道のここが好き、このお店が私たちの原点、何かあったらここに来て考えます、話し合いますという場所が生まれるって、みんなにとってすごく幸せ。カップルの結婚を応援できたらいいなと思っていますね」
――おしゃべりをしていて、エネルギーをバンバン受け取って、こうやって荒井さんに結婚式をお任せしたいなって思うお客さんがたくさんいらっしゃるのを実感しました。