昭和の時代から続いた「新札幌名店街」まもなく閉館…コーヒーはもちろんナポリタンが名物の「駅馬車」は江別市へ_閉店を決めた「ラーメン龍竜」は家族みんなで”最後の一杯”「大事な時間でした」
昭和の時代に誕生した名店街がまたひとつ消えようとしています。
「駅馬車」は閉店イベント
「いろんな人が来てくれて感無量です。きょうは最後なんで遅くまで営業して、みなさんと顔をあわせて楽しく過ごしていきたい」(駅馬車 三ツ瀬和也さん)
「コーヒーショップ駅馬車」は2月、閉店のイベントを行いました。
名物はマスターの三ツ瀬和也さんが作るナポリタンで、鉄板の上には薄焼き卵。
たっぷりのトマトケチャップを使います。
ほろ苦く、後味のすっきりとした一杯を求めて近くで働く人たちが通っていました。
「残念というか。なんとか(新札幌に)残すすべを考えてほしかったなと思う」(常連客の男性)
「うちの店に3カ所、出っ張りがあり、JRの(線路を支える)柱が3本うちに入っている。耐震補強するということで、この店を壊さないと柱が出てこない」 (三ツ瀬さん)
元スタッフも駆けつけ別れ惜しむ…江別市で再出発へ
「新札幌名店街」はJR新札幌駅の高架橋の耐震工事のため、3月末で閉館します。
1973年、札幌初の「高架駅」として新札幌駅は開業しました。
その9年後に誕生したのが「新札幌名店街」です。
2号館、3号館と建物を拡張していき、薬局、クリーニング店、居酒屋、スナックなど一時は約50店舗が軒を連ねていました。
駅馬車はこの名店街の中でももっとも古いお店の一つ。
そのためこんな人も…
「『あっちゃん』って言われていて、高校生の時に私働いてました。(カウンターの)中に入って氷割りしたりとか」(元スタッフの女性)
「歴代働いていた方々がSNSを見て、移転する前に挨拶に来て『マスター』『ママ』って会いに来てくれたりとか、すごくうれしかった」(三ツ瀬さん)