北海道と沖縄 地方からイノベーションを「BOSSTALK IN 沖縄」#BOSSTALK
この先の未来はどう描かれているんですか。
――このプラットフォームの力によって、いわゆる貧困ビジネス化していたものが解決されていくシーンは描けたかなと思っています。今、10県くらいでサービスを提供し、さらに全国に広げていきます。どの業界も人手不足です。車を移動してほしい、ドライバー人材がほしい、介護事業で人手が不足している―。そこに弊社の持つドライバーセットを活用し、運転代行業界がお酒を飲んだ市場に依存しない形を作りたいですね。
普通に飲んだ後のサービスではないところに拡大していく可能性があるのですね。
「エアクルの名前の由来は空気のようなビークルから来ているんです。生活に即した空気のようなインフラになってほしいという思いから付けたので、お酒を飲んでないさまざまなシーンで弊社のサービスが使えるような進化を遂げたいなと思っています。
――ぜひ北海道でもお待ちしています。
「はい、行かせていただきます」
――続いてのゲストは「URAKATA(ウラカタ)」の代表取締役、山田慎也さんです。(URAKATAはウェブサイトの受託制作などを担う会社として2018年に創業。2020年からはキャンプ用品を無料で預かり、格安でレンタルするシェアリングサービス「ソトリスト」を運営し、人気を集めている)
――どのようなきっかけで起業に至ったんでしょうか?
我々メンバー全員の共通の趣味が釣りとかキャンプで、充実した時間を過ごしていたんですね。大人が好奇心を持ち続け、思いっきり人生を楽しむ体験は社会にも良い影響が与えられるんじゃないかと、アウトドア領域に参入したんです。キャンプってイメージしやすいですけど、必要な道具を購入したり、どう始めていいのか分からなかったり、意外に参入障壁が高いんですね。まず道具の課題となっている部分を解決するためのサービスとして、ソトリストシェアリングサービスを開始しました。
――スタートアップ企業って社会課題に対して起業し、解決していこうっていう会社が多い中で、自分が好きなことからスタートするのは非常に珍しいのでは?
今、働き盛りの大人が自分の人生は楽しいよって体現できる機会や、次の世代にそれをポジティブに体現できる大人が非常に減っているなと感じるんです。『人生まだまだ楽しむぞ』っていう大人を、アウトドアを通じて増やしていきたい。活力のある大人を世の中に増やしていきたいなと力を入れています。
――沖縄ならではのアウトドアの楽しみ方は他の都道府県とはちょっと違いますか?
沖縄は全国に比べて海に面している場所が多いので、オーシャンビューの環境でキャンプとかアウトドアを体感できるロケーションに特性があるのと、1年を通して気候が安定しているので、通年で魅力的なアウトドアに良い場所だなと感じていますね。
――今後の展開は?
山梨にも展開拠点を広げていて、どんどん拡張していきたいんですけど、やっぱり施設のDX化など、いろいろと課題があるんですね。アウトドア産業に参入してないところでシステムを提供し、日本独自の自然体験は他の国にはない魅力にあふれているので、その体験価値を世界に発信していきたいなと考えていますね。