北海道と沖縄 地方からイノベーションを「BOSSTALK IN 沖縄」#BOSSTALK
――お互いの北海道、沖縄でその土地柄、地の利を生かしたおもしろいスタートアップもおうかがいしたいんですけど。
沖縄らしいところではハローワールドっていうまちなか留学を展開するスタートアップですね。米軍だったり、基地の方だったり、いろんな多様な文化があって、その人たちと仲良くなれば、もっと平和になるじゃんっていう感覚も非常に沖縄らしいし、沖縄から生まれてくるスタートアップだなと思います。
――沖縄発のスタートアップとしてEFポリマーさんがありますよね。
植物性のポリマーを作っている。インドの干ばつ地域で生まれ育ったナラヤンさんというCOOが農業の暮らしを良くしたいと作られたポリマーなんですけど、世界のトレンドで脱炭素の中でEFポリマーが目指している世界観や、植物性で化学由来のものじゃない環境に優しいポリマーを作っているところでも注目を集めるスタートアップになっています。
――佐々木さん、北海道らしいスタートアップどんなものありますかね。
北海道は北大を中心として大学ネットワークがあるので、そこから生まれるディープテックの企業だったり、漁師が日本で一番多いので、漁師の海難事故を防ぐ見守りサービスの『よびもり』だったり。酪農のごみにある微生物が生ゴミを分解するというので立ち上がった会社『コムハム』も北海道らしいかなと。コムハムは沖縄の離島で採用されている。
――フォレストデジタルさんもありますよね。
デジタル森林浴を取り扱っているんです。建物の空間をイマーシブ空間、没入感にするチームなんです。
――地域のスタートアップの未来をどういうふうに描かれていますか。佐々木さん。
北海道に限らないんですけど、オール日本でやっぱり世界の外貨を稼ぐんじゃないですけど、世界に飛び立つスタートアップを生み出さないと、僕らの子どもが全然元気にならないと思うので、そういうところに残りの人生をかけたいなと思っていまして。
――豊里さんはいかがでしょうか?
沖縄のスタートアップが育つだけではだめだと思っていて、そこから得られる知見とか、資本のリターンも含めて地域に循環させて地域の経済をもっと元気にさせることかな。エコシステムをしっかり作る。リターンがあると、次の何年後かに出てくる新たなスタートアップ成長産業を作りたいという人たちに応援ができる。アジアと日本の架け橋。万国津梁。琉球の時代からある架け橋っていう意味なんですけど、全ての国の架け橋になれるよう、スタートアップの架け橋になれるような支援者になりたいと思っています。
――世界をつなぐ、そんな存在に沖縄のスタートアップがなっていく日が来るということですよね。今日はありがとうございました。