【スキージャンプ】小林朔太郎&丸山希が真夏の札幌で2連勝…53歳レジェンド葛西紀明は5位で3日“愛弟子”小林陵侑と今季初対決「明日は陵侑が来るらしいから。知らんけど」
8月2日、大倉山ジャンプ競技場(北海道札幌市)で行われたノルディックスキーの第26回札幌市長杯大倉山サマージャンプ大会。男子は雪印メグミルクの小林朔太郎選手(25)が1回目2位からの逆転優勝、女子は北野建設の丸山希選手(27)がこちらも1回目3位からの逆転優勝を飾り、男女とも8月1日の宮の森大会に続き2連勝となりました。
【写真】スキージャンプ 高梨沙羅選手葛西紀明選手ほか
小林朔太郎選手は1回目、同じ雪印メグミルクのキャプテン・佐藤幸椰選手(30)に続き2位で迎えた2回目。「1回目、前半に空中でミスが見受けられたので、それを改善するように2回目飛んだら上手く空中でつなげて飛距離に結びついた」とヒルサイズ(=137m)を超える143mのビックジャンプを披露し、大会初優勝を果たしました。
注目の53歳・レジェンド葛西紀明選手(土屋ホーム)は1回目、今季初となるラージヒルの大会で試技も飛ばずに“ぶっつけ本番”ながらK点(=123m)を大きく超える130mをマークし、4位につけます。今季夏の公式戦初の表彰台がかかる2回目。「最近、“タイミングが早い病”になっている。パワーが当たってないので後半(ジャンプが)伸びていない」と125mにとどまったものの5位に入り、存在感を示しました。
8月3日は同じ大倉山を舞台に夏の札幌3連戦の最終戦。北京五輪ノーマルヒル金メダリストで“愛弟子”の小林陵侑選手(28歳・チームROY)も参戦するが、葛西選手は「明日は陵侑が来るらしいから。知らんけど。そんなヤツには勝ってやらないとダメですね。勝てないけど(笑)」と今季“初対決”を心待ちにしていました。
一方、女子は「(海外の)サマーグランプリへ向けて自信のつく試合になった」と
丸山希選手が大会初優勝。半年後に迫るミラノ・コルティナ五輪へ向けての選考が始まる来週からの海外遠征に向けて、弾みをつける1勝となりました。
◆第26回札幌市長杯大倉山サマージャンプ大会結果
【男子】
優勝 小林朔太郎(雪印メグミルク) 288.5(138.5m 143.0m)
2位 佐藤幸椰(雪印メグミルク)273.1(137.5m 132.0m)
3位 二階堂蓮(日本ビール)259.9(129.0m 139.5m)
4位 小林潤志郎(Wynn.ウィン)248.9(135.0m 130.0m)
5位 葛西紀明(土屋ホーム)237.7(130.0m 125.0m)
【女子】
優勝 丸山希(北野建設)190.9(112.5m 124.0m)
2位 一戸くる実(雪印メグミルク)179.5 (109.0m 122.0m)
3位 伊藤有希(土屋ホーム)177.3(113.5m 120.0m)
4位 葛西春香(早稲田大学)152.8(95.0m 126.0m)
5位 佐藤柚月(東京美装)131.7(88.5m 122.0m)
◆試合後 小林朔太郎選手コメント
「この優勝は海外に向けても自信になると思いますし、技術という意味でもやってきたことが大会で出せていることが自分にとって“大きな進歩”。それを海外の試合でも出すだけだなと今は思っています」
◆試合後 丸山希選手コメント
「4年前、この大倉山で怪我をして、自分の足で目指していた五輪の舞台を逃してしまったので、こうやって大倉山で勝つことは自信にもなる。一つずつステップアップできていると試合に出るたびに感じることはできている。きょう、きのうのジャンプを自信にサマーグランプリでも自分のジャンプを出せるように1本、1本集中して挑んでいきたい」