79年前に沈没した船がはっきりと…"三船遭難事件"で1700人以上犠牲になった引き揚げ船2隻 最新技術で確認 「今後の方針たてる材料に」 北海道留萌沖
調査の結果と今後の展望
三船遭難事件で沈没した船の調査をする浦環さん。
浦さんは調査の様子をインターネットで生配信していました。調査を進めると「小笠原丸」が。
「船の形が相当残っている。船首は?船首はこっちじゃないの?」(浦さん)
水深100メートルに沈む「小笠原丸」の姿をとらえることができました。
「ここから(留萌港まで)1時間30分くらいかかる。ただ(船長が)気が済むまでやっていいと」
「気が済むまでやろう」(浦さん)
当初探していた「泰東丸」も発見。タイムリミットの午後5時を過ぎ、もう少し調査するため時間を延長しました。そして発見したのが別の貨物船とみられる船でした。
「上から見ると船尾が丸くなっている。クリアに見えている。そこは窓?奥行がある、家になっている」(浦さん)
調査を終えた浦さんは…。
「ここにこういう形で船が沈んでいることを遺族に示すことができれば、自分たちの親が亡くなった場所がここにあると、その気になればいける。遺族や政治家がどうするか、新しい方針が立てられると思う。その材料を用意したのは重要な仕事だと思う」(浦さん)