<土用の丑の日スペシャル>徹底追跡!高根の花・国産ウナギが安くなる日は近い? 課題解決の糸口は北海道に…厄介者の“雪”が救世主に? 北海道
ウナギの成長には水温28度から29度が適温と言われていますが、冷却システムとコンピューターサーバーから出る熱で水温を調整することにより、北海道での養殖を可能にしました。
無限の可能性を秘める「雪冷却システム」。その仕組みを詳しく知ろうと外に出てみるとそこには…
「あれなんですか?」(廣岡キャスター)
「実はあの下にたっぷり雪が入っています。どこから来た雪かというと、美唄市内の除排雪を受け入れています」(本間さん)
「これじゃあ美唄の町中に積もっていた雪?」(廣岡キャスター)
「皆さんの家の前にあった雪1日分ですね」(本間さん)
「周りを覆っているのは?」(廣岡キャスター)
「ウッドチップ、簡単に言うと木のくずです。これを30センチ雪の上にかけることで断熱材の代わりになり、1年間で1.5メートルしか溶けません」(本間さん)
「じゃあ30センチ掘ったら雪が出てくる?」(廣岡キャスター)
「はい。周りが濡れているのは『雪解け水』で、これを覆うことで夏の間も溶けずに次の冬まで保存可能です。それを地下パイプに不凍液を流し、雪解け水を循環させ、ウナギのその日の様子や気温を見て微調整しながらやっています」(本間さん)
地下にはパイプがあり、そこに不凍液を流し、雪解け水を循環させることでサーバーを冷やしています。ウナギを養殖している水槽の水も雪解け水を精製したもので、敷地内で大阪の化粧品会社が精製を担当しています。
雪解け水は分子が小さく人の肌にも浸透しやすいといわれており、化粧品づくりに活用しながら、繊細さが求められるウナギの養殖の水としても使用されています。
「雪1トンを使うと油10リットル分のエネルギーと同じです。油1リットル100円くらいしますよね?雪1トンはだいたい1000円くらいです」(本間さん)
「と考えたら雪を見る目変わってきますね。ただウナギを育てているだけじゃない、雪を使ってというのが北海道らしい事業ですね」(廣岡キャスター)