能登半島地震から2週間 被災地に降る"無情の雪"捜索や復旧作業阻む 記者が現地で見た北国被災の厳しさ 雪で水確保の住民も
石川県能登半島地震から1月15日で2週間です。
被災地も厳しい冷え込みとなっていて、降り続いた雪によって、復旧や捜索活動にも大きな影響が出ています。
「雪が降りしきる中多くの消防車両が活動しています」
能登半島地震の死者は14日までに221人、今も24人の安否が分かっていません。
いま被災地で捜索を阻むのが、降りしきる雪です。
約200棟が焼失した輪島市の朝市通りでは、雪の中安否不明者の手掛かりを探す一斉捜索が行われていました。雪や雨の影響で足場も悪く、がれきは水分を含んで重くなるなど、捜索を阻んでいました。さらに雪の影響が…
いま被災地で捜索を阻むのが、降りしきる雪です。
約200棟が焼失した輪島市の朝市通りでは、雪の中安否不明者の手掛かりを探す一斉捜索が行われていました。雪や雨の影響で足場も悪く、がれきは水分を含んで重くなるなど、捜索を阻んでいました。さらに雪の影響が…
13日、10センチの積雪となった珠洲市。そして14日、この雪の影響が…
大きな被害の出た宝立町地区では罹災証明の発行に向けた家屋などの被害認定の調査が始まりましたが。
「今まで被害認定を見てきたが、今回一番ネックになっているのが雪です」(職員)
屋根などに積もった雪により、住宅の状況が見えず、家屋の被害状況が把握できないといいます。
現地を取材している沼田海征記者です。
「倒れた信号機にも雪が降り積もっています」(沼田 海征 記者)
取材していて、北国の災害の厳しさを実感しています。
「雪が降って除雪も進まないと道も悪く、物資が届かなくなる可能性も」「避難された方に話を聞くと、体育館はまだまだ寒くて暖房もないという話。北海道でもし起った場合は、かなり危ない状況になるのかなと思った」(沼田 海征 記者)
断水が続くなか、今回の雪を使って水を確保せざるを得ないという人も。
「生活用水、手洗いや洗濯やトイレを流す水が無いので雪や雨を少しでも利用している」(住民)
地震から2週間、先が見えない暮らしが続いています。
「わからない。混乱していて。これからどうしたらいいかわからない」(避難している人)