北海道から災害救助犬が被災地へ 雪の被災地でも"諦めない" 不明者捜索続ける 「陸の孤島になる」北海道での災害に備えも
被災地、石川県珠洲市で活動する犬たち。
雪のなか、崩れた住宅を1軒ずつ丁寧に捜索します。
北海道登別市から向かった災害救助犬・ジークです。
元日に発生し、最大震度7の揺れを観測した能登半島地震。200人以上が犠牲となり、20人以上の安否がわかっていません。
捜索のため、災害救助犬の訓練士でつくる北海道登別市のNPO法人「北海道災害救助犬」はアクセルとジークのほか、江別市から2匹を派遣しました。
ジークは1月6日から、ハンドラーの小野寺里絵さんと珠洲市に入りました。
「道路のひび割れ、陥没、車が入れないところがあって、現地に行くのもたいへんだった」(小野寺さん)
捜索したのは珠洲市鵜飼地区。重機が入れない、がれきの中をジークは懸命に人がいないか探しまわります。
しかし、時間の経過が壁になります。
「(生きている人に反応する)救助犬なので、ジークは現場をまわって生体反応がないという態度をとる」(小野寺さん)
災害救助犬は生きている人を見つけるよう訓練されているので、時間が経つとともに捜索は厳しくなります。それでも諦めずに歩き続けます。
「何かヒントになるものはないかと犬に探しておいで、この辺が人のにおいが強いという反応を反応をしたところを救助隊、消防の人に言って探してもらったら、こたつが出てきたり衣類が出てきた」(小野寺さん)