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スルメイカは“高級魚”「イカのまち」→「サバのまち」? 10年前と比べサバ漁獲量なんと"90倍" 商品開発が進む

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 スルメイカの不漁が続く函館近海でなぜか、サバが豊漁です。

 10年前と比べると漁獲量は、なんと90倍に!

 サバを新たな主力商品にしていこうという動きが広がっています。

スルメイカは不漁

スルメイカは不漁

 函館といえばスルメイカが有名ですが、10年近くにわたって記録的な不漁が続いています。

 しかし、スルメイカに代わって豊漁となっているのがサバです。

 「イカに代わるサバで消費拡大になればいいなと思います」(南かやべ漁協 木直支所 大住 直樹 支所長)

 「海洋変化があって、(今後の海は)まったく未知数。環境変化に適応できる我々でいたい」(合同会社EGAO 川崎 良平 さん)

サバの漁獲量は約90倍に!

サバの漁獲量は約90倍に!

 10年前と比べるとサバの漁獲量は、なんと90倍に!

 海の変化に対応する動きが広がってきました。

 「9月に入り、秋の訪れを感じられるようになってきた中、秋が旬のサバが多く水揚げされています」(斉藤健太 記者)

 「サバが大量に取れるようになって、それは本当に助かります」(大住さん)

全国で28位

全国で28位

 北海道のサバの漁獲量は、2011年は310トンで全国28位でした。

 それが10年間で約90倍の2万9千トンに増え、全国で5位に上昇!

 全体の8割が函館など北海道南部地方で取れています。

スルメイカは少なくなっている…

スルメイカは少なくなっている…

 一方、スルメイカは2023年、函館での取扱量が8月までで130トンと、統計開始以来最も少なくなっています。

 「イカはもう高級になっちゃっているので、サバを何とか水揚げしたいと思います」(大住さん)

 函館市内のこの水産加工会社では、イカの塩辛やいかめしなどの販売が中心でしたが…。

 「ここ数年はサバですね。何か別なもの使えないかなということで」(野村水産 野村 譲 社長)

サバの味噌煮

サバの味噌煮

 加工品のラインアップに加わったのは「サバのみそ煮」。

 電子レンジで3分間温めるだけで食べられる手軽さが人気だといいます。

 「(サバが)取れているうちにそういう魚を何とか生かして、皆さんに食べてもらいたい」(野村 社長)

 サバの商品化の動きはほかでも…。

 「かなり広い客層に受け入れてもらっているように感じますね」(合同会社EGAO 川崎 良平 さん)