スルメイカは“高級魚”「イカのまち」→「サバのまち」? 10年前と比べサバ漁獲量なんと"90倍" 商品開発が進む

常温で180日間保存可能!
函館市内の海産物店や漁師らが共同で開発したのは、常温で180日間の長期保存が可能な商品。
フードロスの削減につなげようと市場に出回りづらい、20センチ未満の小ぶりなサバを選びました。
どのように作られているのか、作業場をのぞいてみると…。

丁寧に取り除く
「鮮度が一番大事。内臓が入っているのできれいに洗う」(福田海産 福田 久美子 社長)
頭や内臓などを丁寧に取り除いたあと、函館産の昆布などで作った出汁に半日漬け込みます。
「身がふっくらしていますね、とれたてのようです。まるごと食べたが骨も食べられます。函館産の昆布などの出汁で漬けているので奥深い味になっています」(斉藤 記者)

3か月で1000個も売れた
小さいサイズで骨も食べられるように加工しているため、子どもからお年寄りまで好評で、2023年6月の発売から約1000個が売れたといいます。
「サバは取れているけれども(小さいサバは)リリース、もしくは廃棄されてしまうことに対して、(商品化は)フードロスの観点からも極めて有効的なのかなと思う」(川崎さん)
「海の幸、大事にしなきゃならない。資源ですから、捨てたり食べなかったりするのは本当にもったいないと思うんですよね。だからそれをなんとかしてみなさんの口に運びたい」(福田 社長)
今ある自然の恵みを最大限に活用していく。函館でサバが新たな主力商品となるか、期待が高まっています。