"困窮者"を支援…福祉×ビジネス ハイブリッドに FUTURE FLIGHTグループ 釜澤剛璽さん #BOSSTALK
刑務所出所者の7割が再犯し刑務所に戻ると言われています。そんな現実を改善しようと取り組んでいるIT関連企業が札幌にあります。就労を支援し、生活困窮者に食料を配布するFUTURE FLIGHTグループです。「福祉×ビジネスのハイブリッド」を目指す代表取締役の釜澤剛璽さんに、北海道の未来像を聞きました。
"インターネット"の普及に尽力 10年間で2社の会社の代表に

子どものころの夢は「起業家になること」
――出身は?
札幌市です。子どものころは、元気よく活動していましたね。
――子どものころの夢は?
ズバリ、起業家でしたね。自分で何かを立ち上げてやりたいという気持ちがありましたね。
高校卒業前から、少しずつインターネットに興味を持っていました。
――インターネットが普及し始めたころですね。
高校生のころはインターネットがアナログ回線の時代でした。
――インターネットの世界へ飛び込んだのはいつですか?
大学に通いながら、パソコンのプログラミングを学ベる学校にも通っていました。
――大学卒業後は?
インターネットが世の中に浸透していない時代だったので、東京で通信やインターネットのホームページを販売する営業の仕事に就きました。
当時はブロードバンド「ADSL」が生まれたばかり。まったく広がっていませんでしたね。
――当時、どのような仕事をしていたんですか?
営業からスタート。10年間働き、グループ会社2社の代表を務めました。ベンチャー企業だったので、インターネットビジネスが発展していく社会の流れにのっていたと思います。
起業のきっかけは"夕張市の財政破綻" ITで支援

官公庁のアウトソーシングも請け負う
――起業するきっかけは?
北海道夕張市の財政破綻です。夕張市のホームページ制作やIT支援に携わりました。
――マチが財政破綻。驚きでしたよね。
財政破綻したマチに住んでいる人々の悲しみがすごく伝わってきました。インターネットで発信することで、マチに著名人が訪れて、お金を集められました。
インターネットの力で人々に勇気を与えられたのではないかと思っていますね。
――起業に至るまでは?
数年間、ITの会社のサポ―トをいくつかしていました。僕の人生の前半は、インターネットの夜明けにすべてを懸けたので、人生の後半は人々の支援に取り組むために起業しました。
――どのような事業を展開していましたか?
起業した当時はお金がなく、お金を稼がなければ人の支援も出来ない状態でした。そこで、官公庁のアウトソーシングの仕事を請け負いました。具体的には、動物園や図書館、入国管理局など、官公庁の施設管理や受け付けをしていました。