突然の事業継承!冠婚葬祭に新風を吹き込む女性社長の挑戦 「あいプラン」新道いくみさん
パーパスの策定と、冠婚葬祭の新たな価値創造
――経営者として最初に取り組んだことは何ですか
「『あいプラン』という名前と、主軸であるやわらぎ斎場がリンクしていないという課題がありました。また、社員が誇りを持って仕事をしている一方で、それを社内外に言語化して強みとして伝えきれていないと感じていました。そこで、パーパスを『つながりをかたちに』と定めました。私たちはセレモニーをこなすだけでなく、家族や友人が感じるつながりを具体化し、形にすることが使命です。この言語化に合わせて、ロゴのリブランディングも大きく行いました」
――スポーツとの関わりについてどう考えていますか
「先代の父の時代からスポーツ文化のサポートを大切にしてきました。札幌で育てていただいた会社ですので、個人のお客様を相手にする商売として地域にお返しをしたいという思いがあります。北海道が地方の一つとして盛り上がっていくためにも、私の代になっても変わらず、一緒になって取り組んでいきたいと考えています」
――一人ひとりに合わせた形を追求していますが、どんな事例がありますか
「今の葬儀や結婚式はパッケージ化されているものも多いですが、同じものは二度とありません。お客様から『こんなことできるの?』と聞かれた際には、なるべく応えられるようにしています。コーラスをされていたお母様が亡くなった際には、録音した歌を流し、仲間が棺を囲んで一緒に歌を捧げるというお別れの形がありました。また、コンサドーレのサポーターのお葬儀では、参列者がユニフォームを着てチャントを歌ってお見送りすることもありました。こうした経験は私たちとしても非常に勉強になりますし、ご家族やご友人が『そこまでやってよかった』と思えるご供養につながります。そのような取り組みをもっと提案できるように、私たちも経験を積みながら追求しています」
「つながり」を日常へ――冠婚葬祭の枠を超えた未来
――ボスとして大切にしていることを教えてください
「ボスとしても人間としても、リスペクトの気持ちを持つことです。社員に対しても、日頃から『一対一の人間』として接することを大切にしています。ただの役職者と部下という関係ではなく、お客様や、お取引先様に対しても、対等な関係でお互いの仕事に敬意を持って向き合いたいと常に考えています」
――今後の展望を教えてください
「冠婚葬祭の文化を廃らせないことが第一です。簡素化の流れはありますが、本来の目的を忘れず、きちんと寄り添うことで文化を残していきたいです。その上で、冠婚葬祭という人生で何度もないイベントだけでなく、日常的にお客様とつながれるサービスを増やしたいと考えています。お客様に『あいプランでよかった』『会員でよかった』と日常的に思っていただける存在になりたいです」
――具体的に、日常の中でどのようにサービスを展開するのですか
「すでにレストラン事業には力を入れていますが、さらに日常使いできるサービスを増やしています。最近では、旭川で30年続いた和食料理店『小城』の事業承継を行いました。また、円山のおせんべい店『サムライ煎兵衛』も譲り受けました。お土産や食事など、日常的に使っていただくことで『これもあいプランなんだ』と親しみを感じていただけるような事業展開を考えています」
北海道の活性化を目指すボス達と北海道の未来と経営を楽しく真剣に語り合うUHB「#BOSSTALK」(ボストーク)。廣岡俊光キャスターがBOSSの本音に迫ります。

















