【札幌市営地下鉄】延伸問題がクローズアップ…駅がなくバスも減便続く清田区民の悲願はかなうのか 「合意したのに実現されず」恨み節も…市は予算に調査費を計上 建設費や採算性どうする
「バスが減っていて、福住駅にも行きづらくなっている。地下鉄が来てくれると、とてもありがたい」(10代 清田区民)
「冬はバスだと乗れないことも。地下鉄があると、冬に心配しなくていい」(70代 清田区民)
「清田区役所が地下鉄ターミナルの最終地になると聞いていた。それが、のびのびになって福住駅で終わっている」(80代 清田区民)
札幌市が1988年に描いた計画では、地下鉄東豊線を現在の清田区北野方面へ延伸すると明記しています。
2011年には、4駅を新設する約4キロの延伸事業費を853憶円と試算しました。
黒字化は困難と結論づけ、その後議論が止まっていました。
40年以上前から延伸を訴えてきた「地下鉄東豊線建設促進期成会連合会」は、取材に対して「公共交通なのに採算性を考えるのはいかがなものか。里塚斎場を受け入れる際、延伸などの要望書に合意したにも関わらず実現されていない」と述べ、不満をあらわにしています。
地下鉄の延伸について、交通政策に詳しい専門家は。
「札幌市特有の要素としては雪に強いことが非常に大きなメリットで、渋滞の緩和などに効果がある。延伸の結果地価が上がって、税収も上がるといった効果も期待できる」(呉工業高等専門学校 神田 佑亮 教授)
人口が減少局面にある中、建設費や採算の問題も重くのしかかります。
「朝に郊外から中心部に行き、夕方の帰宅時間帯に中心部から郊外に戻るという一方向の需要だけだと採算性が合わない。反対方向の需要をどうやって作っていくか考えなければならない」(神田教授)
札幌市は地下鉄を含む公共交通の運行や利用状況などの調査を進め、持続可能な交通体系のあり方を検討していくとしています。


















