「お母さんに髪の毛をあげたい」3年伸ばしたロングヘアをヘアドネーション…8歳のりんたろうくんが髪を伸ばし続けた理由 “汎発性脱毛症”と向き合う母と息子の絆<北海道>
りんたろうくんに強い意志を持たせたのは、大好きなお母さんの忘れられない姿…。
それは動画に記録されていました。
「ふふふ…」(母・あさみさん)
撮影しているのは、あさみさん。
ウィッグを脱いだ姿を初めて子どもたちに見せた瞬間です。
「全部取って。きゃはは」(子どもたち)
無邪気に笑う2人。
でも、笑いつつも、りんたろうくんがこう言います。
「すぐかぶってよ、すぐかぶって」(りんたろうくん)
「すぐかぶって」。まだつたない言葉で、なんだかお母さんを心配しているみたい…。
この時のことを今でも覚えているそうです。
「幼稚園のころだったけど、何歳か覚えてない」
「(Q:どういう時に見たの)覚えてない、けど見たのは覚えてる」
「(Q:最初びっくりしたんじゃない?)うん」
「(Q:気持ちを想像したことはある?)ちょっとだけ」
「(Q:どんな気持ち?)つらそう」(いずれも りんたろうくん)
「うちはよくプールや海に行くが、できるだけぬらさないように努力して入っているので、たまに『いいな、潜ってみたいな』とか『いい匂いのシャンプー使ってみたいな』とか、もしかするとネガティブな発言をしちゃっているのかも」(母・あさみさん)
「どういう気持ちで3年前に髪の毛を伸ばしてみようと?」(ディレクター)
「お母さんに髪の毛をあげたいっていう気持ち。お母さんに自分の髪の毛を使ってほしいから」(りんたろうくん)
いつでも側に…。
あさみさんとりんたろうくんだからこそできる、母と子の絆の形。
「(Q:気に入った)うん」(りんたろうくん)
「ゆうと~」(りんたろうくん)
短くなった髪の毛…。お友達の反応は?
「ちょっと驚いたけどいいと思った」(友達)
「いえ~い」(りんたろうくん)
「まぁまぁ」(友達)
「(Q:長いのも似合ってたんだ)うん、似合ってた」(友達)
実は長い髪も、りんたろうくんらしいトレードマークになっていたみたい。
「もちろん誰かからいただいた髪の毛でいま生活ができているんですけど、誰かっていうのがわかるものだとより愛着がわきますし、お守りを常に身に着けながら、本当にがんばれるなと思う」(母・あさみさん)
「また伸ばすの?」(ディレクター)
「伸ばそうとは思ってる。まだあげたいから」(りんたろうくん)
「延々とくれるのかな。これが最後じゃないんだ」(母・あさみさん)




















