【心理学の専門家が警告】「宇宙飛行士から電話」でも信じてしまう心理…巧妙な詐欺師が使う“3つの要素”「権威」「恐怖」「遮断」急増する詐欺被害から身を守るには?
 では、どう身を守るか。藤井教授は3つのポイントを挙げる。
  まず時間を置くこと。「急いで判断を」と言われても、一度電話を切る。本当に重要な連絡なら、相手からまたかかってくる。
  次に誰かに相談すること。家族でも友人でも構わない。一人で抱え込まないことが大切だ。
  そして質問をすること。「キャッシュカードはどこの銀行のものですか」「何色ですか」など、具体的に聞く。詐欺師は台本が存在するため、予想外の質問に答えられず、粗が出る。 
 「自分は騙されない」と思う人ほど危険だと藤井教授は警告する。
 「そういう人は思い込みが強く、最初の印象に縛られやすい。柔軟に考えることが詐欺被害を防ぐカギです」 
 北海道函館市では2025年、2億円の被害も発生した。
 不審な電話を受けたら、まず警察相談専用電話「#9110」に連絡を。1人で判断せず、必ず誰かに相談することが身を守る第一歩だ。
 
(取材協力:明星大学・藤井靖教授)
















