【40℃に迫る】北海道各地で観測史上一番の暑さ“猛暑と干ばつの影響”で一次産業に深刻なダメージ_収穫ピーク迎えた「秋まき小麦」干上がり収穫減…特産タマネギの葉もしおれる
観測史上一番の暑さになった美幌町では収穫前のタマネギの葉もしおれています。
北海道十勝地方の池田町の養豚場です。
人と同じく豚も暑さでまいっています。
豚舎では水滴を扇風機でまき舎内の気温を少しでも下げるという苦肉の策で暑さ対策をしています。
「エサを食べないから当然成長が遅くなる。あと繁殖障害。なんとか耐えてくれと。それしかないですね」(阿部農場 阿部雄元さん)
暑さの影響は、夏休み目前の学校にも…
「ただ今より1学期終業式を始めます」
北海道帯広市の小学校の終業式です。
本来は全校児童が体育館に集まり行われますが、エアコンのない体育館に集まるのは熱中症のおそれがあるとして、子どもたちはエアコンの効いた教室でリモートでの参加となりました。
24日は、北海道内の48校で臨時休校が決まっています。
熱中症も相次ぎました。
北海道内では少なくとも50人が熱中症の疑いで救急搬送されたほか、北海道斜里町では90代の女性が熱中症の疑いで病院に運ばれましたが、その後死亡が確認されました。
一方、最高気温が34.9℃まで上がった札幌市。
うだるような暑さの中、東区役所ではこんなトラブルが…。
「おととい冷房が故障した東区役所です。扇風機で業務をしていますが気温は32度を超えています」(小出昌範記者)
先週修理したばかりの冷房が再び故障したのです。
約1000枚を用意した「うちわ」はすでになくなり、入り口には来庁者が自由に利用できる冷却シートが…。
職員も冷却シートをおでこに貼って作業しています。
「暑いですね。大変な職場だと思う」
「かなり暑い。釧路から来たが暑くてなれない」(いずれも来庁者)
東区役所では冷房を修理していますが、直るのに1週間から10日ほどかかるということです。