【F2軍本拠地移転へ】「財産だと思うんで寂しい」開業から28年…ファンと紡いだ絆「鎌スタ」愛称で親しまれた現本拠地「鎌ケ谷」の揺れる思いー北海道では自治体の「誘致合戦」が激化
江別市では誘致の実現に向けた期成会が立ち上がり、署名活動などを進める方針を確認しました。
「非常に嬉しいなと思っております。日本ハムファイターズが来ることに対して具体的なメリットがあるのか。そしてマチの将来にどれだけの大きな活力をもたらしてくれるのか」(江別・Fファーム誘致期成会 下畑英二事務局長)
誘致への熱が高まる北海道内の各自治体。
一方、2軍が去ることになる鎌ケ谷では…
「試合日ということもあり、2軍の本拠地・鎌ケ谷には多くのファン移転報道を受けてどう感じるのか」(八木隆太郎フィールドキャスター)
千葉県・鎌ケ谷市にある「鎌ケ谷スタジアム」。
開業から28年、「鎌スタ」の愛称で親しまれていて、この日も大勢のファンが詰めかけていました。
「移ってほしくないですね。選手近いですし、声かけやすいですし」
「親心ですね。一軍へ送るために一生懸命声援送って、一軍で活躍すると、なんかすごい応援してたっていうのを実感する」
「ちょっと寂しい気もしますけど。でも元々、北海道のチームで、チームがそっちの方が都合がいいんであれば、それはそれで仕方がないのでそれでも応援続ける」
「移転しても、何かしらの形で残ってくれたらいいなと思います」(いずれも鎌ケ谷のファン)
28年間、鎌ケ谷で紡いできた「ファンとの絆」。チームが強くなることに理解を示す一方、寂しさも感じていました。
鎌スタから車で5分ほどの中華料理「東新軒」。
壁にはファイターズの選手のサインやグッズが飾られています。
店主の新川雅久さんは20年来のファイターズの大ファン。選手の名前がついたメニューを作ってしまうほどです。
「鎌ケ谷の財産だと思うんで、なくなってしまうと寂しいですよね。東新軒に食べに来てくれたり、出前とってくれたり、そうしていた選手が活躍して1軍に行くと、そういうのを嬉しく思いながら応援してきました。私も2024年、2023年とエスコンフィールドに野球を見に行って、こういう北海道の良い環境で2軍の球場ができるならば、すごくいいと思いますし、楽しみと残念と複雑な気持ちです」(東新軒 新川雅久店主)
2軍移転の表明を受けて、鎌ケ谷市の芝田裕美市長は「やむを得ない部分があるのは理解していますが、私としては、今回の移転意向表明を受け、大変残念で寂しく思っています」とした上で、今後も球団との長い歴史を踏まえて連携は継続していくとコメントしました。
札幌圏への移転で、どうチームの強化と街づくりが進むのでしょうか。