帯広市で36.8℃『体温を超える危険な暑さ』-体育の授業と部活動が中止に…北海道東部を中心に18地点で35℃以上の“猛暑日” 北海道で少なくとも37人が熱中症の疑いで搬送
北海道東部を中心「熱中症警戒アラート」発表
北海道帯広市では7月7日、最高気温が36.8℃を観測し学校の授業に影響も。
国が2025年初めて熱中症警戒アラートを発表するなか、北海道東部を中心に18地点で35℃以上の猛暑日となりました。
「息をするのもためらうくらい熱気に包まれている帯広市です。駅前の温度計は、何度かわからないですね。40℃までふりきっています」(沼田海征記者)
国が2025年初めて北海道東部を中心に熱中症警戒アラートを発表する中、帯広市では最高気温が36.8℃を観測し、体温を超えるような危険な暑さに。
このほか、オホーツク地方の置戸町や北見市など、北海道東部を中心に18地点で35℃以上となりました。
「こんな暑いの毎年ないんじゃないかな」(帯広市民)
「(子どもが)すごい暑がって歩くのが大変。なるべく飲み物を持たせて、なるべく服も脱がして」(釧路から帯広に来た人)
授業にも影響 体育中止の学校も
この暑さで学校の授業にも影響が。
「午後2時過ぎの帯広市内の中学校です。本来ここで5時間目の体育の授業が予定されていますが、中止に。グラウンドもカラカラです」(沼田記者)
「これはWBGT(暑さ指数)を測定できる機械。温度が33℃、湿度は44.3%。今は26.3のWBGT値が出ている。体育館での授業というのも視野に入れているが、きょうはきつい」(帯広市立帯広第五中学校の樋口賢裕教頭)
帯広市では多くの小中学校で体育の授業と部活動を中止。授業を受ける生徒たちも、卓上扇風機やネックファンなどを使用して暑さ対策をしていました。
7月8日は中学校で昼までの短縮授業になるということです。
北海道で少なくとも37人搬送 石狩では重体も
この暑さで、北海道では少なくとも37人が熱中症の疑いで救急搬送されていて、石狩市のゴルフ場では、70代の男性が熱中症の疑いで倒れ、心肺停止の状態で病院に搬送されています。
建設現場でも熱中症対策
札幌市も最高気温32.4℃を観測。市内の建設現場でも熱中症対策が行われていました。
「塩分をとるための塩アメ、緊急時用の担架。AED、製氷機、経口補水液、冷凍したものなど、常時事務所に用意している」(前田建設工業の中田一昌さん)