旭川市で愛されてきた名店が全焼…残された2つの”復活の象徴”「奇跡を信じていつか再開できることを心待ちにしていた」灰の中から蘇った「エスペリオ」<北海道>
建設費用の一部はクラウドファンディングで募りました。全国から900人以上の支援があり、約1500万円が集まりました。
ピザ窯は黒く焼けた跡が残りましたが、以前と同じ場所で火が入るのを待っています。
2025年6月、工事は終盤に入りました。店の入口に「復活の象徴」を取り付けます。
「もうちょい左かもしれないです。左。ちょっといきすぎた。そんなもんです。いいと思います。素晴らしい」
「スタッフみんなでも話している。地域の人に必要とされる、そういう店でないといけないよねって」
「緊張しますね。火つけるだけなんだけど。いいですか、いきますね」(いずれも矢野さん)
オープンまで2週間を切りました。この日はメニューの写真を撮るため、実際に料理をします。
店で一番の人気料理が出来上がりましたが…
「これは寂しすぎるわ。もう一枚焼こう。焼き直そう」(矢野さん)
ハンバーグの焼き上がりは問題なし。矢野さんが気にしたのは付け合わせのニンジンの大きさでした。
「カットが小さかった。付け合わせの野菜を楽しみにしてくれている方も結構いらっしゃるので」(矢野さん)
もちろんこの人の姿も…
「これ完璧に前の味。すごくおいしい。ここに来たら大きいニンジンを食べたい。よそに行ったら食べられない」(太島さん)
「奇跡を信じてこの場所で再開を心待ちしていた。今までで一番おいしく感じました」(常連客)
最後の客は外国からの観光客でした。
「ここのシェフ?あなたが料理?」(客)
「おいしい」(客)
「あれから10か月ですもんね。早いですよね。皆さん、お待たせしましたっていう、そういう気持ちですね」(矢野さん)