【”北海道初”の風力発電所】ドイツ製風車は高さが「テレビ塔」級…ガスも活用するハイブリッドな「北ガス石狩風力発電所」年間の想定発電量は一般家庭約2000世帯分_再エネ拡大へ〈北海道・石狩市〉

　北海道・石狩市で北海道ガスの風力発電所が完成しました。

　「風」という不安定な電力を補うため、北海道で初めてガスエンジンも活用するハイブリッドな発電所です。

完成した北ガス石狩風力発電所

　完成したのは「北ガス石狩風力発電所」です。

　風車はドイツ製で、高さは「さっぽろテレビ塔」より少し低い131メートル。

　一見、普通の風力発電に見えますが、道内で初めて北ガスならではの仕組みを取り入れました。

発電量が足りない場合はガスエンジン発電機を併用

　「風が弱かったりして、発電量が足りない場合は近くにあるガスエンジン発電機を使って、発電量をカバーするということです」（水上孝一郎記者）

　再生可能エネルギーは発電量が天気に左右されますが、需要と供給のバランスを崩さないよう、ガスによる発電で補います。

　「火力発電とうまく組み合わせ、ネットワークの方にストレスなく流したい」（北海道ガス 大槻博会長）

建設中の風力発電所（提供：北海道ガス）

　国は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「カーボンニュートラル」を目指しています。

　石狩風力発電所の年間の発電量は600万キロワット、一般家庭で約2000世帯分を想定しています。