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【ラピダス】稼働目前で“第2の建設ラッシュ到来”オフィス不足を受け→少なくとも〈6件〉ビル開発計画が明らかに…北海道千歳市

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 次世代半導体工場・ラビダスの稼働が目前に迫る中、千歳市内に次々と関連企業が進出しています。


 一方で、オフィス不足を懸念する声もあり、建設ラッシュはまだまだ続きそうです。

 千歳市の中心部は、車を走らせると至るところで建物の解体工事が行われ、店舗やマンション、ホテルなどの建設が進んでいます。

 街はどんどん様変わりしていきます。

 「すごい、あっちこっちで工事している」

 「やっぱりそこら中でマンションみたいなのも建っているし、すごいですよ。オフィス(入居できる物件)はない。千歳は大きいビルがないから」(いずれも千歳市民)

 千歳市に建設中の工場は、スマホや車の自動運転、AIなどに欠かせない次世代半導体の量産を目指すラピダスの工場です。

 2024年12月には製造に不可欠なEUV露光装置という最先端機器も導入され、この春いよいよ試作ラインが稼働する予定です。

 ラピダスは国が巨額の支援をしていて、経済波及効果は10年間で約19兆円とも言われています。

様変わりする街

様変わりする街

 工場建設にあわせ、千歳市内には現在、次々と半導体関連企業が進出してきています。


 ラピダスが導入したEUV露光装置を世界で唯一作ることができる企業・ASMLも2024年9月に事務所を構えました。

 ただ、入居したのは店舗が多い商業ビル。

 オフィスを探すのは簡単ではありませんでした。

「(オフィス探しは)かなり大変でしたね。業者の方とお会いして『オフィス探してます』と伝え『できれば千歳か近郊エリアでお願いします』と、すごい早い段階でやったがなかなかなくて」(ASMLジャパン 千歳事務所 アレクサンドロス・ブチナス所長)

 ASMLの業務は装置の設置やメンテナンス。

 工場は24時間稼働するため、事務所は近郊に構える必要がありました。

 製造スタート時には常駐スタッフが50人になりますが、広さなどの条件を満たす物件はなかなかありませんでした。

 千歳市によりますと、市内にはラピダスを機に関連企業が37社が進出し57社が進出を検討しているといいますが、一方で課題も…

 オフィス物件が不足し苦慮している企業も少なくないというのです。

 「もともとオフィスビルじゃないところをうまく活用して、オフィスにしているというケースがたくさんあるので、これからもいろんな業者が入って考えたら、需要はあるとは思っています」(アレクサンドロス・ブチナス所長)