「名曲に心を重ね、自分らしく届ける」クリス・ハート カバーの流儀と音楽観…中島みゆき安全地帯ら数々の名曲をカバー2025年は大好きな札幌での活動も視野に
「アーティスト」と「シンガー」、2つの大切な役割
――アーティストとして、歌うことでどんなメッセージを届けたいと考えていますか?
「12年間で、歌う理由も変わりつつあります。最初はカバーアルバムから始まりました。自己紹介として、僕の思い出の曲を歌っていたのですが、その後はオリジナル曲も作って、ツアーでもいろんな人と出会って、人の悩みとか力になれる曲を作りたいという気持ちになりました。
活動休止から再活動を経て、今はもっと前向きなポジティブな世界を作りたいというか、自分の音楽を通して、自分の見ている世界を表現できたらと思っています。
人には悩みや寂しさがあったり、このデジタル世界の中で結構困っている人たちも多いと思っていて、そういう人たちの力になれる曲を作りたい。
日本人が『I Love You』をストレートに表現するのは少し恥ずかしいと思う部分もあるので、なかなか言葉にできないものを自分の歌として表現して、誰かの力になれればという気持ちは持っています。」
――どんな表現や挑戦をしたいと考えていますか?
「アーティストを超えた表現をしていきたいです。カバー曲でもオリジナル曲でも、楽しいライブを続けていくというイメージもありますが、これからはメディアとかSNSとかラジオとかテレビとか、そういうところもチャレンジしたいと思っています。
――次にシンガーとして一番大切にしていることは何ですか?
「アーティストとしては世界を作る。シンガーとしては人を喜ばせる、楽しませる。
最近のディナーショーやイベントでもカバー曲のリクエストを受けて、皆さんの聞きたい曲を楽しんでもらっています。
ライブに行っても聞きたい曲が聞けないということがないように、皆さんが名曲を楽しめる時間を作るという気持ちは、シンガーとして大切にしていることです。」
人の力になりたい、人の悩みを知りたい。話し合い、絆を作りたいという気持ちなので、ラジオ、SNS、ポッドキャストなどで、直接いろんな人と話して、もっと人の気持ちを理解して、アーティストとしてもシンガーとしても様々なことにチャレンジしながら作曲して歌っていける活動になればと思います。」