“エア・ウォーターの森”開業 地域と連携しイノベーションを生み出す企業へ 「エア・ウォーター北海道」庫元達也さん#BOSSTALK
「エア・ウォーターの森」を誇りに思う社員の姿に、こみ上げたうれしさ
「12月6日に開業する前に、社員向けの内覧会を開き、新しい建物を眺める社員の顔を黙って見ていたんです。自分の勤めている会社が未来に向かって事業創造し、こんな立派な建物を建てられ、こういう会社に自分は勤めているのだって、目がキラキラしていたんですよ。社員の素直な表情だなと思って、そこに携わって少しうれしく感じ、非常に良かったなと今は思っています。
――北海道を誰よりも知っているというトップの次の取り組みは。
「1929年が前身の北海酸素という会社の歴史が始まって、あと何年かすると、百年を迎える歴史がある中で、次の百年を約束されているかというと、決してそうではなくて、今の現役の社員が、昔の諸先輩たちが開拓してきた仕事のレールみたいなものを増やして、次の世代につないでいくのが企業の使命だと思いますので、僕を含めた社員の方が、次の世代にたすきを良い意味でつないでいく事業ができる会社になれば、私が社長をやっている意味が少しでも出てくるかなと思っております。
目指すのは、未来に向かってつなげ、産業や生活に関わり続ける企業
――この先、どんなビジョンをお持ちですか。
「パーソナルな話でちょっと気恥ずかしいですけど。今年55歳で、子どもはまだ6歳と4歳の男の子2人です。この子どもが成人する時には、僕はたぶん現役を退いていると思いますけど。未来に向かってつなげていく大切さ。子ども世代が成長してきた時に、エア・ウォーターグループが今の形じゃなくて、いろんな形で人々の産業や生活にずっと携わり続ける企業であれば、お父さんがこの会社にいたなと、少し記憶の隅にでも残ってくれれば良いかなと、思っています」
――若いころから、新しいものをしっかりと受け入れて、形にしていく前進力が本当に強かったんだと今日お話をうかがって感じました。