【追跡】キャベツ高騰する中人気のとんかつ店で“おかわり自由”を続けられる理由とは?『企業努力&α』も_今後は徐々に値下がり傾向へ期待 北海道
やってきたのは札幌発、人気とんかつ専門店「玉藤」。
早速店内に入りメニューを見てみると。
「ありました。ありました!キャベツおかわり自由!!このキャベツ高騰の中やっていますね」
とんかつ玉藤では定食を頼むと、ご飯、そしてキャベツのおかわりが自由!
高騰が続く中でも北海道にある13店舗全店で、このサービスを実施し続けていると言います。
「助かりますよね!おかわり自由と言うし」(客)
「(高騰で)キャベツ食べ放題がなくなっているんじゃないかなと、思いながら来たけどやっぱり続けてました。価値ありますよね。ありがたいです」(客)
「(スーパーで)半玉でも300円とかするので(食べ放題は)すごく魅力的です」(客)
Q.おかわりをする予定は?
「していこうかなと思います」(客)
この日、このお店では和寒町産のキャベツを使用。
日によって産地も異なるといいます。
使う量としては平日で約30キロ、土日祝日は倍の60キロ!いったいなぜそれだけのキャベツを高騰が続く中でも提供できるのか?
ズバリ、答えは。
「とんかつ玉藤では、2社の青果店からキャベツを仕入れていて、相乗効果で少し値段が安く抑えられて仕入れることができるというメリットがある。いわゆる2刀流みたいな感じ」(とんかつ玉藤宮の沢店 辻雄太店長)
例えばA社が10キロ4500円、B社が10キロ4000円とキャベツの仕入れ価格を提示したとします。
ここがポイント!
500円安く提示したB社の金額にA社が足並みを揃えることで、コストが下がり少しでも安くキャベツを仕入れることが可能になっているといいます。
「昔からずっと付き合いがあって、例えば値段がすごい高いときでも使うということで信頼関係といいますか、そこがやはり1番大きい」(辻店長)
キャベツだけではなくとんかつ玉藤では、油やコメなどの仕入れも2社と契約していて、2024年に起きた令和のコメ騒動の時も、おかわり自由はやめずに乗り切ったといいます。でも長年の信頼関係があっても限界はあるようで…
「以前と比べて仕入れ価格も2.4倍ぐらいになっていて、12月から全商品少しだけ値段をあげた。以前のままだと完全に赤字」(辻店長)
Q.それでも、おかわり自由を続ける理由は?
「玉藤のとんかつはキャベツとごはん食べ放題があってのとんかつ。きょうはキャベツを先に全部食べてからとんかつを食べるなど楽しみ方も広がるし、人によってキャベツの欲しい量も違うと思うので、そこは譲らないようにやっていきたい」(辻店長)
キャベツの高騰が続く中でも、玉藤がこだわり続けているおかわり自由。
実際に定食を頼み、キャベツのありがたさを実感してみることに。