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昭和20年創業 北海道の物流インフラを担う企業「北海道郵便逓送」中田公成さん #BOSSTALK

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中継運行でドライバーの負担軽減 地域貢献で図る社員の意識改革

スペシャルオリンピックスに多くの社員が協力

スペシャルオリンピックスに多くの社員が協力

――力を入れて取り組まれていることは?

労働環境の改善に向けた中継運行です。全道に13拠点があり、(長距離輸送を複数のドライバーで分担するため)トラックを(出発地と到着地の双方から)走らせて途中の中継ポイントで(落ち合って)車を乗り継いでドライバーはそれぞれ引き返します。(この運行の導入で)ドライバーがその日のうちに自宅に帰れる環境づくりをどんどん進めています。社会貢献活動では知的障害のある人にスポーツの機会を提供する国際的な組織「スペシャルオリンピックス日本・北海道」の活動支援や、社会的に孤立したり、困窮したりしている方々を応援する施設「いとこんち」にも協力をしています。例えばトラックに積んである非常食が交換時期になると、「いとこんち」に差し上げて配っていただいています。社員に、社会貢献をする会社の一員と意識してもらえれば、最終的にやりがいのある仕事、やりがいのある会社であると認識し、仕事の質につながればと思っています。

――会社で働く人のためにも社会貢献をするという考え方ですか?
良いお仕事をさせていただく以上、地域に(利益を)還元する責務があると思います。その理解を社員に求めています。今年2月、スペシャルオリンピックスの全国大会が名寄で開かれたときに、ボランティアを募集したら、多くの社員が手を挙げてくれました。(社会貢献の意味や重要性を)理解してくれて大変、うれしく、誇りに思います。

社員へ応援の声が届く会社に 北海道の魅力発信 広がる運送業の可能性

来年は創業80年

来年は創業80年

――まさに利他の精神ですね。その思いを社員と共有されていると強く感じます。ボスとして大切にされていることは?

社員があっての会社です。トラック運送業の仕事は生活リズムをとるのが難しく、危険な作業もあります。私が社員の応援団として、「みんな気をつけて行ってね。頑張って無事に帰ってくるのだよ」という声がきちんと社員に届く会社にしたいです。届け、運ぶことで社員みんなが幸せになり、地域貢献をして地域に(利益を)還元できると思っており、会社を維持、発展させたいですね。

――北海道で事業を続ける意味を教えてください。
昭和20年に誕生した会社で、来年は創業80年になります。素晴らしい郵便を、創業100年に向けて届け続ける会社でありたいです。私は道民で、北海道が大好きです。北海道の魅力を発信するツールとして、例えば、今の輸送技術では北海道の雪を、雪の降らない暑いアジアの国々に運び届けることができます。北海道をアジア諸国により知ってもらう可能性を秘めている業界だと思います。これから、いろいろあると思いますが、楽しみながらやっていきたいです。