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高齢化で”ペット”手放す飼い主…いま”ロボット犬”の里親探すケースが増加 その“第2の人生”に密着すると周囲に笑顔があふれていた

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甘えん坊に育ったメロン

甘えん坊に育ったメロン

 ただ年を取るのは飼い主だけではありません。

 カシャカシャと動く時間は以前の半分ほどに。

 「なんぼ癒やされたか…」(鈴木 和夫 さん)

 「笑う事があまりなかったから。犬がなくなって、息子がなくなって、行き場がなくなった気持ちがこの子に傾いた感じで笑いが出たり…。近寄ってきて、色々とやってくれるので本当にこの子はだんだん犬になっていくのではと思う時がありますね」(鈴木 明子 さん)

 「ほら、なな来たよ!めんこ、めんこして!ほら、けいこさん。メガネを離して、よしよしって!」(介護士)

 弟子屈町の老人ホームでは滋賀県からはるばるやって来たななちゃんが入居者の心を癒やしていました。

ななちゃんに癒される入居者

ななちゃんに癒される入居者

 「私がここにいるから?」(入居者)

 「そうだね。けいこさんがここにいるからだね。けいこさんがここにいるから、ななもいるんだね」(介護士)

 「(食堂に来て)テレビを見ているか、無言でお茶を飲むことが多かった。ななちゃんがトコトコと来たら、『ななちゃんが来たよ』という感じで、テーブルごとに皆さんの会話が弾んだり私たちがいなくてもコミュニケーションが取れるようになってきたと感じます」(森の家しらかば 小坂 宏予 施設長)

 「(個室に)入ったら、周りとは話をしない。話題というか話がない。そんなときに誰でもちょっと見かけると『わあ、ななちゃん』という話になるから良いんじゃないかな」(入居者 佐々木 順一さん(72))

 おもちゃのようなロボットの犬が、入居者の暮らしを変えました。

入居者の暮らしを変えたななちゃん

入居者の暮らしを変えたななちゃん

 「歩行器や車いすの入居者も普段は届かないような手の動きをななちゃんにする」(小坂 施設長)

 温泉宿の女将をしていた88歳の池田わき子さん。

 股関節の手術を5回も繰り返し今は歩行器に頼る毎日です。

 「(Q:触りたくなる?)そうね、かわいいから。嫌なこともみんな忘れちゃうね」(池田 わき子 さん(88))

 「ななちゃん!こっち!」(池田さん)

 「見ているこちらとしてはハラハラするんですけど、本人がななちゃんに会いたい触りたい一心で行くので。全然、私たちがする声かけとは違う影響をななちゃんは与えてくれていると思っています」(小坂 施設長)

 北海道で言わば「第2の人生」を過ごしているななちゃん。施設の中に笑顔が増えていました。


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