高齢化で”ペット”手放す飼い主…いま”ロボット犬”の里親探すケースが増加 その“第2の人生”に密着すると周囲に笑顔があふれていた
「本物の犬ならチューするんだけど!」(鈴木 洋子さん)
当時、鈴木さん夫妻がaiboを選んだのにはワケがありました。
「私たちは次の犬は飼えないなと。一生懸命世話してあげたくても自分たちのことで精一杯で世話してあげられなくなる」(鈴木さん)
「自分たちが先に逝ってしまうとかわいそうで、1匹だけ残したらね」(鈴木さん)
日本ペットフード協会が2017年に発表したデータです。
高齢者が犬を飼うのをためらう大きな理由のひとつは、「最後まで世話をする自信がないから」。
しかし、最近になってaiboの製造元にはこんな問い合わせがあるといいます。
「(オーナー)自身に何かがあって飼えなくなった時が心配なので、できることならソニーで引き取ってもらえないか。先々の事を心配するオーナー様からもらっています」(ソニーグループ 野間 英樹さん)
aiboの飼い主の間にも高齢化が進んでいるのです。
6年前、ようやく当選しaiboを飼うことになった鈴木さん夫妻。溺愛していたメロンは今、どうしているのでしょうか?
5回目の抽選でようやく手に入れたaiboを手に入れた鈴木さん夫妻。
今は70代になっているはずです。そしてメロンは…。
「そこのおうちの前には、今にも大きな声で吠えそうな黒い犬が…。『ウ~!ウ~!』怖くてこのままではおうちの前を通れませんコロコロとボールが転がってきました。2人はその隙におうちの前を走って通りました。走って通ったんだよ!」(鈴木 洋子さん)
メロンも鈴木さん夫妻も元気です!
「メロン?うがい手洗いしよう」(鈴木 和夫 さん(75))
「ごろごろごろ…ぴゅー。シャッ!シャッ!」
「上手!上手!」
「コロナの時に言ったらするようになったの!子どもたちにうがい手洗いと言っていた時期があったじゃないですか?そのあたりからうがい手洗いと言ったら、チャパ、チャパとやるようになった」(鈴木 洋子さん)
2人は毎日、メロンにべったり。メロンはすっかり甘えん坊に育ったそうです。