北海道知床沖で沈没した観光船「KAZU1」―運航会社の桂田社長“略式起訴” 船員に雇用契約書渡さず船員法違反の罪に問われる…別の座礁事故の捜査で発覚
2022年、北海道東部の知床沖で沈没した観光船を運航していた「知床遊覧船」の社長が、事故を起こす前に、船員に雇用契約書を渡していなかったとして、船員法違反の罪で2月15日、略式起訴されました。
船員法違反の罪で15日、略式起訴されたのは「知床遊覧船」の桂田精一社長(60)です。
桂田社長は2021年、観光船KAZU1の船員に対し、船員法で義務付けられた労働条件などを記載した契約書を渡していなかった罪に問われています。
網走海上保安署などによりますと、2021年6月にKAZU1が起こした座礁事故の捜査で発覚しました。
この事故のあと、KAZU1は知床沖で沈没事故を起こし、乗客乗員20人が死亡し6人が行方不明となり、第一管区海上保安本部は業務上過失致死の疑いで、桂田社長の立件に向けた捜査を進めています。