ホワイトアウトの恐怖 吹き溜まりで"立ち往生"も…ドライバーの命を守る対策&もしもの備えは? 車内に毛布・スコップ等の配備…給油・携帯充電はこまめに
吹雪などの影響で視界が真っ白になり何も見えなくなってしまうホワイトアウト。
交通事故や立ち往生の原因となり時には命に危険が及ぶことも。命を守るために必要なこととは。
雪の先から現れたのは大量の車。止まることができず追突すると後続の車両も相次いで衝突します。
ホワイトアウトの影響は事故だけではありません。
北海道の当別町では1月25日から26日にかけ吹雪によるホワイトアウトや吹き溜まりが相次いで発生。町内では27カ所であわせて40台が立ち往生しました。
除雪車が取り除く吹き溜まりは高さ1メートルを超える場所も。
「雪が真横に降っている状態で、吹雪がやまなかったのでさすがに身の危険を感じました」(避難したドライバー)
町によりますとスタックしていたのはほぼ町外の人で、近道をしようとして町道に入り込んだのが原因の1つと考えられています。
「1月に車がスタックした現場ですが、防雪柵もなく、ふきさらしの状態です。いま少し雪が降っているだけですが、どこまでが道なのかすらわからない状態です」(鎌田祐輔 記者)
付近の住民に話を聞くと…
「このくらいに(1メートルくらいの)高さまでふさがってしまった。ここは吹き溜まりがすごい」(付近の住民)
「ここら辺は常時風が吹けばふぶくし、雪が軽いから冬は出なければいい、危ないと思ったら」(付近の住民)
農地が多い町内に石狩湾から風や雪雲が入り込むと、障害物が少ないためホワイトアウトや吹き溜まりができやすいといいます。
現場付近では取材中にも…
「雪が降っていて風も強くなってきました。前から車が来ましたが、直前になるまで車のライトすら見えない状態です」(鎌田祐輔記者)
そのため住民は"もしもの備え"を怠りません。
「スノーヘルパーと牽引ロープとスコップですね。天気の悪い時にここに積んでもって行く。手ぬぐいとかタオルケットですね。ヘルパーも十分に効果がない時に、上にのっけて使っている」(付近の住民)
「長靴にスコップ、チェーン。荷物載せても汚れないようにしているが、寒い時はいざとなったら着ればいい。今まで生きてきた中で雪国に住む人の"常識"だね」(付近の住民)
吹雪などの際に外出が必要な場合、ガソリンや携帯電話の充電をフルにするほか幹線道路を通ることなどが重要です。