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ママの不安に寄り添う“産後ケア” 札幌駅近くのホテルで開催「育児に悩むママの選択肢に…」産後うつ経験のママが企画

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助産師はお母さんの不安にも向き合う

助産師はお母さんの不安にも向き合う

 不安を抱えたお母さんが孤立しないよう、そっとプロたちが寄り添います。

 チェックイン直後から赤ちゃんはベビールームへ。初めから預かることでお母さんが気兼ねなくその後を過ごせるようにするねらいです。

こまめに赤ちゃんの様子を報告

こまめに赤ちゃんの様子を報告

 「ママに送ってあげよう。出来るだけ様子を伝えて安心して外でも過ごせるようにできたら」(助産師)

 離れて過ごすママにはこまめに赤ちゃんの様子を写真や動画で送ります。

 「おかえり」

 夕方、仕事を終えたパパと保育園帰りの長女もホテルに到着しました。

 「弟いない」(長女)

 「久しぶりだよね、3人だけなの」(ママ)

 「静かだね」(パパ)

 「そうだよね、それ一番思った。常に泣いてるから」(ママ)

長女とゆっくり過ごすことも今回の目的の一つ

長女とゆっくり過ごすことも今回の目的の一つ

 弟が生まれてから我慢させてしまうことが増えていた長女とゆっくり過ごすことも、今回の目的の一つです。

 「弟がいると小さい声で話してっていうこと多いよね。きょうは大きい声でしゃべっても大丈夫だからね」(ママ)

 「ママー!」(長女)

 久しぶりにパパとママをひとり占めです。

 朝、夫と長女を送り出した石松さん。

 お昼は部屋で1人ランチです。

久しぶりに1人で食べるご飯

久しぶりに1人で食べるご飯

 「ご飯のこと考えなくていいのが助かる」(34歳の石松萌さん)

 「(Q:一人でご飯食べるのは?)いつ振りかわからない。すごく静かすぎてどうしようって感じ」

 ママは自分の時間を楽しんだり、外出をしたりして自由に過ごします。

 「子どもを迎えに行って一緒に映画を見に行こうと思います。荷物が少ない。抱っこ紐やベビーカー持たなくていいのがすごくうれしい」(石松さん)

 この日は長女と2人で映画と温泉にいきました。石松さんは、3年半ぶりの映画でした。

長女と2人で映画と温泉に…

長女と2人で映画と温泉に…

 2泊3日、久しぶりに育児から離れて過ごした石松さんは…。

 「(長女と)2人の時間では全部この子だけに時間を使えて、そういう時間大事だと思った」

 「精神的にゆったりできたというのが一番大きい。また子育てに気持ちが向き合えるかなと思います」(石松さんの夫)

 家族みんなにとって必要な時間となりました。

ホテルでの産後ケアが育児に悩むママたちの選択肢に

ホテルでの産後ケアが育児に悩むママたちの選択肢に

 「本当にお世話になりました。久しぶりに会うと何倍もかわいく感じるね。きょうからまたよろしくね」(石松さん)

 「印象的だったのがママの笑顔。(ママが)安心している様子を見て何か役に立ちたという気持ちになっている」(センチュリーロイヤルホテル 蝦名訓さん)

 「産後ケアの認知度も低いし、その受け皿がまだ札幌には少ない現状がある。新しい形で産後ケアをスタートできたのはすごく意義があることだと思う」(高橋さん)

 家族が笑顔になるホテルでの産後ケア。育児に悩むママたちの選択肢になるよう、高橋さんの活動は続きます。